『創造の神』
日々人
創造の神
音楽(リズム)と実験が好きな神がいた。
その集大成として生態系を造り、主に「地球」という星の観察に
しかし実験の最中、意見を述べる人間という生き物が
今一番の研究は隕石への耐久実験であり、そこに時間を
口やかましい人々の心を
誰もが四六時中聞き入っていたくてたまらない、そんな
人々は新たなリズムを体に
次第に目の前の社会が
大雨が降ろうが、犬がシャウトしようが、大きな建造物が崩れようが皆は聞き入るのを止めない。
本能的に
神は隕石を作成しながらそれを横目に呟いた。
「そりゃぁどんなシーンにも似合うリズムだよ。心の底から響いてくる心地よさだろう。しばらく静かにしておいておくれ」
そんな中、ある一人の青年がうずくまり、耳を
分析結果によると、どうやら飽きたようだ。
神は
徹夜続きの隕石作成の疲労感も手伝い、思わず耐久実験前に地球を破壊するところであった。
自らの心臓の音こそ最高のリズムのはず。
それを改良し、再度その
生命のリズムを
そんな矢先の出来事であったわけだ。
神は失望する
すると、崩れ落ちた若者の
やがて娘は肩で悲しみのリズムを
神は驚いた。
「ほぉ、このリズムもなかなかではないか」
声を奪い去ってからというもの
「作業用のBGMにぴったりだ」
気付けば人間という作品に、
それからというもの、人間の自発的な行為に再び興味を覚えた神は、再び声を与え、心臓の音を
神は今日も完成間近な隕石を片手に、新たな人類の作り上げるリズムの誕生に耳を
『創造の神』 日々人 @fudepen
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます