出会いは必然
勝利だギューちゃん
第1話 真奈の章01 私は巫女
「♪お掃除、お掃除、楽しいな」
歌いながら、境内を掃除する。
私は、丹後真美(たんご まみ)
ここ、丹後神社で巫女をしている。
22歳。当然独身で、彼氏なし。
4月20日生まれの、O型。
この神社は、私以外は誰もいない。
1人で切り盛りしている。
でも、さすがに大変なので、今日からバイトを雇う事にした。
いとこの男の子の同級生の、男の子。
そのいとこの彼から、紹介してもらった。
もうじき、来るはずなんだけどな。
どんな子かな・・・
かわいかったら、お姉ちゃん食べちゃおうかな・・・
・・・って、犯罪かな・・
あれ?
鳥居の所に、男の子がいるな?
高校生くらいの・・・
あの子かな・・・
声をかけてみよう。
「あのう、もしかして、今日からここで、バイトしてくれる方ですか?」
男の子は、突然声をかけた事におどろいたのか、あたふたしてた。
そして、ゆっくりと頷いた。
「初めまして。私は丹後真奈。この神社の巫女です。あなたは?」
緊張しているのか、それが伝わってくる。
「初めまして。僕は奏真二(みなと しんじ)です。
江藤実くんの、紹介で来ました・・・」
やはりそうか・・・
実くんは、私のいとこ。
その紹介で、間違いないようだ。
「真二くんは、高校生?」
「ええ、3月までは?」
「まで?」
「今は、卒業して、浪人中で、江藤からここを紹介されましたが・・・」
「が?」
真二くんは、回れ右をした。
「やはり、やめておきます」
「そう。またね・・・って、まてい」
真二くんの、首元を掴む。
「どうして、逃げるの?お姉さん、悪い事した?」
「そうじゃなくて・・・」
「なら、何?」
「やはり、僕には無理そうです」
真二くんは、きっぽりと言った。
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