第42話 エピローグ 四

 そして美玲は、その人のことを少しずつ見始めた。そしてその人が、「闇属性」を持っていること、またそのせいで今までずっといじめられてきたことなどを、知るに至った。

 そこで美玲は、

『あの人、辛いいじめを受けてきたのに、私たちの猫にあんなに優しくしてくれた。

 きっと、芯が強い人なんだろう。

 それに比べて私は…ただ光属性に頼っているだけかもしれない。』

そう思うと、何だか悔しいような、そうでないような…。

 ともかく、美玲の恋心は、どんどん大きくなっていった。

 そして、美玲はある日、その青年に声をかけることに決めた。

 「ちょっと、ここいいですか?」―

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