第33話 闇の僕と光の女の子 七

 そして、僕たちは駅方面に戻って来た。

「かずくん。ここは、みゆき通り!ここをまっすぐ北に歩くと、姫路城が近づいて来るよ!」

 『みゆき通り、か…。』

僕たちは、「みゆき通り」という名のアーケード商店街を歩く。

 「でも、中通ってると意外と涼しいよね!」

「そうだね!」

その中は…。

 こちらもリニューアルしたてらしく、アーケードも含め中はきれいだ。そして歩いて行くと、おしゃれなショップや眼鏡屋さんに紛れて、昔ながらのCDショップなどもあり、それがこの街の、古いものと新しいものとの融合を表している…と言ったら大袈裟か。

 そうやって歩いていくと、アーケードの雰囲気が変わり…、そしてアーケードがなくなる。

 そしてその右隣には…、

 「ここは、イーグレひめじ!」

ガラス張りの、おしゃれな雰囲気の施設があった。

 この「イーグレひめじ」には、(これも美玲が言うにはだが)姫路市の公共施設の他、商業施設も入っているそうだ。

 「にしても美玲、姫路詳しいね!」

「えへへ。私も姫路市に関してはお城以外よく知らなかったんだけど、旅行が楽しみ過ぎて、色々調べて来ちゃった!」

「なるほど…。」

それでも、美玲はその調べたことをよく覚えている。

 僕は、そんな美玲の姿に感心した。

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