第15話 あこがれを形にする
カクヨムを見ていると、「無邪気に書いているなあ」と感じる小説に出会えます。PVや★が欲しいという気持ちは脇において、とにかく楽しそうに書いている小説のことです。
思わず頬が緩みます。
文章が上手いとか、下手とか関係なく、そうした作品は好感度が高い。「いいねえ」とつぶやいてしまいます。
前回「困難を乗り越えて書く」で触れたように、若い人がまっすぐに手をのばしている様子が見えるようで微笑ましいのです。
小説を書こうとする人は、小説をリスペクトしている人でもあると思うんです。物語に憧れを持っているといってもいいかもしれません。
自分の想いを小説という形にすることをとても喜ばしいと考えている。カクヨムの小説には、そうした想いが溢れている小説が多く、初心に戻らされます。
何年も書いていると、なぜ自分が小説を書いているのか、見失ってしまうことがあります。
無性に書かなければならない思いに駆られて書き始めたものの、だれに読んでもらっているのか分からない。もちろん本になるわけでもないWeb小説。
書いた小説の数だけ失望が積み重なってゆくと……
――とにかく読まれたい。
とWeb作家は考えてしまう。
それは『邪念』ですからね(笑
自分が書きたいと感じたことを、あこがれた小説の形に作り上げる――そのことだけ心にかけて創作はしたほうがいい。
望まない小説書いて
仮に、それが評価されるようなことがあったらどうでしょう? そうなってから
――これはおれが書きたかったものじゃないんだ。
と言ってはいけません。評価してくれた人たちを裏切ることになりますからね。そんなのはリスペクトする小説にとる態度ではないでしょう。
あこがれに形を与える
それは、あなたにしかできないことで、読まれるとか、本になるとか、そういった次元とは別の素晴らしいことだと思いませんか。
そのためには
小説を書きたい――と感じた時のままにこれからも書くことです。難しいですけどね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます