小説を書く周辺のこと
藤光
第1話 小説は自由である
小説は自由であるということ
いうまでもないことですが、小説はなにをどう描いてもいいものです。小説には定型がありません。そこがおもしろくて、難しいところでもあるのですが。
なにを書いてもいい。
どう書いてもいい。
国語で習うものから上げると、短歌や俳句、漢詩もそうかもしれません。古典文芸は一定の制約のもとに作られているのが普通です。
それはそうしたルールのもとに作った方が、作りやすくて、
よくできている
できが悪い
の判断が容易だからじゃあないでしょうか。そして、それが「おもしろい」ということにも繋がっている。
短歌や俳句はルールがあるからこそおもしろいのです。
それに対して近代以降に書かれるようになった「小説」は定型がなく、自由です。
なにをどう書いてもいい。
描くことのできる範囲が飛躍的に拡張しました(現在も拡張中)が、なにしろ自由なので、いったいぜんたい書かれたものがよくできているのか、できが悪いのかわからないというデメリットあります。
おもしろい小説も
くだらない小説も
平等に小説なわけです。
だからこそ、カクヨムには「レビュー」機能がつきました。
よいのか、わるいのか小説の内容を保証してくれるなにかがないと小説を読めない人たちのための機能ですね。
言い換えれば、大事な時間を使って読むのだから、小説を読んで損をしたくない、おもしろい小説だけ読みたい、という人かとても多いということなのでしょう。
小説は、ルールに縛られず自由なので
どう読んでもいい
どう読まれてもいい
ものでもあるわけです。
読者にとっても自由なものなんですね。気が向いたらときに、気に入ったものだけを読むことができる(しかもタダで)というのが、現代のWeb小説です。
ただそれは、書き手としてもその自由さをよく理解しておく必要があるということです。それは――
評価されることからも自由であるということ
小説は自由なので、★がつかないからとか、PVが上がらないとか
評価されるから書く
されないから書くことをやめる
といった書き手の煩悶、非常に不自由なことから自由であっていいと思うのです。あ、これは私と私の小説のことでもありますね?
ということは、カクヨムで書くのをやめればいいということかな? ちょっと待ってください、考えさせてください。
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