第14話 カロヤカさんと残り28作

「命の輝きを、オリンピック、前夜にタイトル変更っと。」

 天は、自分の過去作の移管に成功した。

「天のネーミングセンスはどこから来るのかしら? 素晴らしい。」

 麗は、天には他の人には無い何かがあると感じている。

「それにしても、第3話を書き終える前に、第14話を書いているのも不思議な話ですね。ニコッ。」

 笑は、本当のことを言ってしまう。

「新規の創作と過去作の編集を同時に行っているんだ。大変なんだよ。」

 大蛇は、さらっと部長の心配をする。

「偉い人には分からんのですよ。」

 カロヤカさんがきれいにまとめる。

「さあ! 次の小話は何にしようかしら!」

 苺が話を振って、ここで一先ず次の部長作品に移動する。

 エクスキューズ・ミー。


「あまりにも尺が短いので、もう一周、行ってみよう!」

 天は、あくまでも前向き。

「おお!」

 ライト文芸部の部員たちは、一応、やる気はあるみたいだった。

「さあ! どうしようか?」

「はあ・・・やっぱり、そこからなのね。」

 麗は、ため息をついた。

「登場順番を変えてみるのはどうでしょうか?」

 カロヤカさんは、発想が豊かである。

「実際は、25話まで進んでいて、ここまで戻ってきているというオチ。ニコッ。」

 笑は、本当のことを言ってしまう、素直な女の子。

「本当のことを言うなよ。何かまともなことを考えろ。例えば、幽霊部員さんと本当の幽霊さんにも登場してもらうとか。」

 大蛇は、真面目キャラが板についてきた。それとも真面目なキャラの人数が足らなかったから補充されただけなのか。

「それだ!」

 天は、大蛇のアイデアに大喜びで飛びついた。

「みんな! 連れてきたわよ!」

 苺が幽霊部員の桑原幽子と部室に巣くう本物の幽霊を連れてきた。

「マジか!?」

「早!?」 

 ライト文芸部の部員たちは、苺の行動の速さに驚いた。

「さあ! これでショートコントに幅が増えるぞ!」

 苺の目的は、楽しい学園生活を生徒に暮らしてもらうことだった。

「何か趣旨が変わっているような・・・。」

 この顧問に、この部員あり。

 つづく。

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