第35話 死亡探偵

この館はタ猛吹雪で出られないし連絡手段もない。

そして大変なことに唯一の名探偵は何者かによって殺害された。目撃者はいない。

そんな中、ある男が手を挙げた。

「僕、探偵から手紙受け取ってます」

一同驚愕。男は読み上げる。

「この手紙が読まれるということは僕は死んだのだろう。さて、ズバリこの事件の犯人は鈴さんだ。彼女はこの5人の中で猫舌が僕だけなのを昼食時に把握し、熱々の湯呑みをわざと全員に振る舞って、僕の視野に入るよう氷を置いた。おかげで気づいた時にはもう右手しか動かせない有様だ」

鈴さんは絶望し崩れ落ちた。

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