第18話 あとで分かったことなのだがそれはプリクラと言うらしい。
僕はあの日のことがよく思い出せないし、思い出しても上手く語れない。彼女は猫のような顔をしていた、けれど愛らしいというよりかは鋭い爪で首を引っ掻かれそうな感じがした。(ただし、彼女は結構美人だったと思う。あるいは僕にはそう見えていたのかもしれない。)そして、形のいい耳にピアスを2つ開けていたように見えた。そして、彼女は僕の手をひいて走り出した。わけが分からなかったがついて行くしかなかった。
「ここに入ってくれるかしら」彼女の視線の先を見た。「この箱の中にかい?」彼女は頷いた。「そうよ、この箱の中に」
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