第5話 ロボット

「やぁ、僕」


『よぉ、僕』


「君は僕の思考パターンや記憶、容貌などを完コピしてるらしいけど、試しに僕の好物と好きなアルファベットを言ってみてくれ」


『杏仁豆腐、小文字のrだろ?』


「ここまで的確だと少し怖いな」


『当たり前だ、僕は君のコピーなんだから』


「ところで今日君に逢いに来たのには理由があるんだ」


『だよな、僕も理由もなく人を訪ねたりしない』


「僕と入れ替わってくれないか?」


『ん?休暇でもとるのか?』


「いや、君が完全に僕になりかわるんだ。そうすれば僕は不死になれる」


『僕も前から思ってたもう肉体は不要だな』


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