250字の物語

Lie街

第1話 言葉のキャッチボール

2階の自分の部屋でPS4をやっていると、階段を何かがあがってくる音がする。


ダムん ダムん ダムん ダムん ダムん


僕はゲームに夢中になっていて聞こえていないけど、そいつは確かに階段をあがってくる。


ダムん ダムん ダムん ダムん ダム


開け放しのドアから勢いよく僕の元へと飛び込んで来て、破裂したと同時にお母さんの声が聞こえた。


「ご飯よー!!」


耳を劈くような爆音に動揺した。


「五月蝿いな、音量設定間違えてるよ。」


黄色いカプセルにすぐに行くーと声を吹き込み、音量を100から52に下げて階段に向かって投げ返した。

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