第2話
次の日、学校に行ったリナちゃんは、ウサギの置物のことが気になって先生のお話もあまり耳に入って来ませんでした。
学校から戻って玄関まで来ると、ウサギの置物を不思議そうな顔で見たあと、ウサギの耳を持って少し揺らしてみました。でも別に何も変わったところはありません。
自分の部屋で宿題をしていたリナちゃんは突然あることを思いつきました。お姉ちゃんが学校から帰るのを待ってその思いついた名案を話します。
お姉ちゃんは、「まだそんなこと考えてるの?」とやや呆れ顔でリナちゃんを見ましたが、妹の真剣な顔で話す姿を見てしかたなく協力することにしました。
さあ、リナちゃんが考えた名案を実行することになりました。夕食をすませたリナちゃんはお姉ちゃんと一緒に、白色のクレヨンを手にして玄関に向かいます。そして、ウサギの置物の足もとにクレヨンで印をつけました。
これでウサギが動けば一目瞭然です。ちゃんと証人にお姉ちゃんも見ています。
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