第3話 少年の兵士の独白
息を潜めて、ポケットの中の銃弾を数える。
僕はこの弾の数だけ生き延びられる。
そして、この分だけ勇気を示せる。
僕の両親の命を奪ったのも、僕のポケットに入っているような銃弾だった。
僕はこの銃弾というものが憎い。こんなものはこの世からなくなればいい。
でも、皮肉にもそれが今僕をこの戦場で生かしてくれている。
いつまで弾に怯えたり、弾に命を預けたりしなきゃならないんだろう…?
あの日武装集団が村を襲った日から、僕の魂は銃弾に囚われてしまったんだ。
そこから抜け出したい。けれど、生きて明日を迎えるにはこのわずかな銃弾に縋らなければならない。
誰が銃弾なんてものを生み出したのだろう?神はなぜ人に銃弾なんてものを与えたんだろう?
fragmental skies @morokey
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