第23話
洞窟内にも魔物はちらほらいるのが確認できたが先ほどのせいか大半の魔物は近づいてこない
それでも凶暴な魔物は来るが数がいない為軽々と一蹴する
先程までとは全くの別人のような力を得た
自身の成長いや進化と呼ばれるこの力は内面の強化と揺るがぬ意思によるものだろう
周りが私の意思を尊重してくれているかのようにも感じる
問題なく進み奥の方へ行くと段々と魔物が強くなっていく
ついには攻撃を避ける奴も現れた
「闇魔法 闇針」
洞窟内で地面や壁から魔力で細い鋭利な針を作り回避させずに貫く
冷静に戦場を見極め物事を考えられるようにもなっていた
「血操作 ウォーキングデッド」
血を垂らす事で死体を操ることに成功した
血操作で操れる数はまだ小型数匹か大型1匹だが戦術の幅が格段に広がった
死体に戦わせるその姿はネクロマンサーなのだが私は別に何も感じない
ただ使える物を使うという昔からの精神を実行しているだけである
順調に進み一番奥まで着きガルガロラスと対峙する
4本足で蜥蜴がめちゃくちゃでかくなり鱗が硬くなったような姿をしている
数体の死体をガルガロラスと戦わせるが戦いになどならず一瞬のうちに全滅する
「流石に無理だよね。闇魔法 ブラッククロー」
鉤爪のような物を作り斬撃を飛ばすが硬い鱗に軽々と弾かれる
ガルガロラスは尻尾を振るい攻撃してくるが盾を作り攻撃を防ぐ
それでも勢いを殺せず壁まで飛ばされる
ほぼ重力を無視して壁に着地し壁を勢いよく蹴り武器を使って斬りかかる
「流石、ドラゴン種最高の防御を誇るだけはある。全力で行っちゃいましょうか」
魔力を放出して手元に集める
ガルガロラスもそれに対抗するためか口を開けて何かを集めている
……レーザーでも撃てるのかな?
「闇魔法 ダークバースト」
私は集めた魔力で高威力のレーザーのようなものを発射する
ガルガロラスも同じく発射する
二つはぶつかり合い周りに衝撃波が発生する
しばらくぶつかり合いやがて二つとも消える
どちらも無事でありガルガロラスは次の攻撃の準備をしている
私も闇魔法を構える
「闇魔法 闇蛇」
闇蛇を召喚して注意を引かせ空中に移動して背中の一箇所に集中砲火を試みる
「闇魔法 ブラックウェポン」
無数の武器達が背中目掛けて飛んでいく
しかし、鱗を突破出来ない
拳に魔力を込めてぶん殴るが殴る直前に魔力で鱗を強化したようでダメージを受けたのはこちらであった
骨が折れたがすぐに治癒する
やむを得ないと考えて背中から離れ距離を取る
闇蛇は健闘してくれてはいるがそれでも劣勢のように見える
「闇魔法 黒百弾」
千弾よりも弾数を減らす事で詠唱無しで放つ
鱗に僅かに傷を付けガルガロラスに少なからずダメージが入った
ガルガロラスの咆哮は空気を揺らす
溜めの少ないビームを放ってくる
五重に盾を作り攻撃を防ぐ
三つ破壊して止まる
「闇魔法 ダークバースト」
攻撃の為に手を前に出して魔力を溜め始める
それを許す訳もなく接近してくる
私はニヤッと笑い手を握り溜めた魔力を拳に付与する
接近する事を予想しておいていたためカウンターを喰らわせる事に成功した
顔面を捉え力有る限り全力で殴る
ガルガロラスは吹き飛び殴った部分の鱗が剥がれる
「漸く鱗を壊せた。次闇魔法ダークバースト」
再び溜めて立ち上がる前に撃ち込む
狙うは鱗が剥がれた部分だが尻尾で防がれる
全身に鱗が付いているので見た限り弱点がない
……地道に削るしかないね
立ち上がらせないために攻撃を叩き込むが軽い攻撃では傷を付けられない
ゆっくりとガラガロラスは立ち上がる
黒い玉を作り出して距離を取りながら攻撃を始める
一つ一つの威力が弱いせいでダメージはそこまで入っていないが片手で魔力を溜める時間を稼ぐにはちょうどいい
ガルガロラスは接近してきて攻撃を仕掛けてくるがそれを盾で防ぐ
このままでは埒があかないと考えて次の行動をとる
「闇蛇! 拘束せよ」
闇蛇に命じると闇蛇がガルガロラスを拘束する
暴れるが切れても再生する闇蛇を振りほどく事が出来ない
近づくことができないほど暴れているが今の私にとっては好都合である
暴れて闇蛇に集中している間に攻撃を辞めて魔力を集める
何度も魔力を溜めているせいで時間がかかる
「闇魔法 ブラックレイ」
両手にある魔力弾を一気に飛ばして攻撃する
闇蛇を躱してガルガロラスに命中する
鱗に多少のダメージが入るが壊すまではいかない
攻撃に気づくがそれよりも拘束を解く方を優先する
「ぬぐぐ、これでもダメか。仕方がない、闇は集まり全て撃ち貫け、闇が空を染めて敵に降り注げ 集束し放て 闇魔法 黒千弾砲」
詠唱して広範囲の一撃を一点に集中して撃ち込む
ガルガロラスに命中して攻撃は鱗を破壊して内部まで届きガルガロラスの命を刈り取る
最後に断末魔が聞こえ静寂が訪れる
「ふぅ、ようやく勝てた。闇魔法 闇落とし」
ガルガロラスの死体を闇の中に落として回収する
自由に出し入れできる魔法である
時という概念がないせいで永久に入れた状態のまま保存される
倒し終え闇蛇を戻して帰路をたどる
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