奴隷詠唱人形のアンデットライフ

第1話 カサーロの詠唱人形

俺には、親なんていない。俺の最初の記憶は、拘束された状態で大量の魔力を流されて死にかけた記憶だ。 いや、あの時多分死んだのだろう...そして用済みの俺は、路地裏に捨てられた。


でも、何故だか今生きている...魔力に耐えられなくて吹き飛んだはずの右腕が治っている。色々考えた結果俺は、奴らの仕業に違いないと確信した。

奴らの名前は、「カサーロ」。人体実験を繰り返す闇の組織だ。この世界には、魔法というものが存在し、その魔法には2つの種類がある。

体外に魔法陣を出して魔法を唱える[体外魔法]と体内に生れながら持った魔法陣で魔法を唱える[体内魔法]だ。

そして、カサーロが行おうとしていたのは、[人工魔法陣移植法]だ。その名の通り人工的に魔法陣を人に移植するという禁忌の方法だ。その時俺は、no.108と呼ばれ奴隷のように使われながら人体実験をされていた。


で、今現在俺の体には、治癒魔法の魔法陣が体の中で展開され自動的に治癒されている状態だと思う。カサーロは、俺を失敗作だと勘違いして捨てたのだろう。




「俺はこれから何をすればいいのだろう....」



次回

「平和条約と魔警党」

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