異端のカランコエ

カピ

本編

プロローグ

あの日は雨が降っていたのを覚えている。



『ひどい顔をしているな、少年』



闇が目の前に現れて、



『行く所がないのなら私の所に来るといい』



僕を連れ去ったんだ。



『とびきり辛いエンチラーダでも振る舞ってあげよう』



だから、僕と彼女は家族になった。

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