明日君と会う約束

君の健気さに心打たれたんだ。


こんなにまぶしい景色は見たことがない。


嗚呼、人生はなんてうつくしいんだろう。


真心の交わりに余計なちょっかいは出さないでほしい。


君の健気さに、君を守っていきていこうと決めたんだ。


もう逃げるのはやめよう。


そう沈む夕日に誓った。


芸術家は、美を追いかけるけど、人は美を捕まえることはできないんだね。


美は、創造は、我がない時にふとあるものなんだね。


ふふっ、創造者の秘密をしってしまった。


うつくしい人は、うつくしいことをしらない。


あらゆるうつくしいものは刹那のなかに永遠を開示する。


ながい歴史の中であらわされる目的を一瞬のうちに垣間見せてくれる。


たくさんの人が、たくさんのドラマを生きたね。


愛の神様の気まぐれ。


嗚呼、うつくしい女たちや、雄雄しき英雄たちが走馬灯のように!


私は、あるときは貧者であり、あるときは富者であった。


神は、仏陀やキリストをあいしてあいしてあいすることをやめなかった。


だから二度と、仏陀やキリストのような人を作らなかった。


道端に咲いたサボテンの花は、人々に足蹴にされ、無残にも散った。


それは、彼らが、愛と思ったものを信じながらしんだ老夫婦がかわいがったサボテンだった。

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