absolute darkness
ごめんけど、もう私は自分が伝説だとか思ってた時代は終わって、等身大の自分を今は知ってる。
自己と世界は明確に区別されており、私の本能が仮面の自己を大きく凌駕する力を持ってることも知っている。
若き破壊の時代は終わり、無垢なる創造の力を手にする。
たった一つの愛が、あらゆる愛の源であるように、
あらゆる美はたった一つの美の反映なのだ。
道路に転がったイヌの死骸を見たとき、その口から零れ落ちたよだれに美を見た。
美の起源は不気味なあの「穴」にある。
だからあらゆる美と調和というのは、混沌と闇の面影がある。
あらゆる美はおぞましい。
なぜならその対極の醜も顔を出すからだ。
大いなる至福は、大いなる苦痛を伴う。
そのように、大いなる美は、大いなる醜を伴う。
二元性を超えた完全な美は、この醜悪な世界そのものであった。
世界、人生は、悪に満ちていてその純粋な闇の輝きは、厳しく険しく美しかった。
それは、醜い背が曲がり、乳房のたれたあの暗黒の老婆に宿る永遠の趣であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます