absolute darkness

ごめんけど、もう私は自分が伝説だとか思ってた時代は終わって、等身大の自分を今は知ってる。


自己と世界は明確に区別されており、私の本能が仮面の自己を大きく凌駕する力を持ってることも知っている。


若き破壊の時代は終わり、無垢なる創造の力を手にする。


たった一つの愛が、あらゆる愛の源であるように、


あらゆる美はたった一つの美の反映なのだ。


道路に転がったイヌの死骸を見たとき、その口から零れ落ちたよだれに美を見た。


美の起源は不気味なあの「穴」にある。


だからあらゆる美と調和というのは、混沌と闇の面影がある。


あらゆる美はおぞましい。


なぜならその対極の醜も顔を出すからだ。


大いなる至福は、大いなる苦痛を伴う。


そのように、大いなる美は、大いなる醜を伴う。


二元性を超えた完全な美は、この醜悪な世界そのものであった。


世界、人生は、悪に満ちていてその純粋な闇の輝きは、厳しく険しく美しかった。



それは、醜い背が曲がり、乳房のたれたあの暗黒の老婆に宿る永遠の趣であった。

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