このオリエンテーションはきっと間違っている⑨
1時間ほど探していると無所属チームの陣地を見つけた。
敵は21人、対してこっちは7人。
敵の方が圧倒的優勢であるため、直接的な攻撃は避けた方がいいので、木の上から射撃を試みることにした。
「なぁ、三谷!これ落ちても大丈夫なの?」
「先生が言うには大丈夫らしい」
なぜ、大丈夫なのかと言うとこの服のおかげであるらしい。
この服、自衛隊での運用も視野に入れられている服らしく、耐火性はもちろんある程度の高さから落ちても服の中の物質が衝撃を吸収してくれるらしく、ある程度無茶をしない限り安心らしい。
木の上に登った。意外と高いところまで登ったため、敵との距離も遠くなった。
試しに手前の木に発砲してみる。
狙った通りには上手くいかず、大きく外れた。
まぁ、ここから狙って何人殺ることができるのだろうか…
隣でガサガサしていたので何をしているのか聞いてみた。
「これで何人やれると思う?」
三浦は手榴弾の形をしたものを持っていた。
「それって…」
「中に赤色のペイントが入ってて、空中か地面に落ちた時に爆発する仕組み!」
そう言い終えると敵の陣地に向かってそれを2つ投げた。
1つは空中で爆発し、もう1つは地面で爆発した。どちらも音が小さかったからか、誰にも怪しまれず、2人殺ることに成功した。
「効率悪くない?」
「あと10個あるぞ!」
あ、そうだ!これを使えば…でも…
思いついた作戦を三浦に話してみた。
「あ、あいついらないから囮として使おうぜ!」
そう言い作戦を開始させようとしていた。
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