このオリエンテーションはきっと間違っている⑦

オリエンテーション前日、今日は自由登校となった。


これがスカウトできる最後の日だと考えてもいいだろう。


ちなみに今のチームの状況はこんな感じだ。


①三谷チーム


【メンバー】三谷慧、岡林真吾、嶺井愛、春埼明空、清水渉


②立花チーム


【メンバー】立花優、立花蓮、津田通つだとおる西岡瑠奈にしおかるな


③四尾チーム


【メンバー】四尾真希、三尾亮一、藤咲光


④無所属チーム


他23名


このようになっている。


この状況でオリエンテーションを行えば、無所属チームが勝つのは目に見えてる。もし、無所属チームが勝ってしまえば、僕たちが本当にクラス代表にふさわしいのか?となってしまう。それだけはなんとか避けないといけない。


そんな中、愛が1人の生徒を連れてきた。


名前は三浦七海。背は高く、長い紫色の髪が特徴的だ。


どうやら、運動神経は良いらしい。


「私もお前のチームに入る。というか愛の頼みだから入ってやる」


ツンデレ?タイプがチームに入ろうとしている。


まぁ、愛が連れてきたんだからいいだろう!


「良かったよ!もう誰も入ってくれないと心配だったんだ」


「それはきっとお前ら男の顔の問題じゃない?」


もしかしてこいつ…ツンデレじゃなくて…

場の雰囲気も他人の感情も全く読めないKYなのではないのだろうか…


「ほら!だって清水って子はさ、春埼に惚れて入ったんだろ!女子にもそういう奴がいないってことはさ、単純にお前らがカッコよくないだけ!」


こいつが常に教室に怒られてる理由が分かった気がする。


「まぁ、よろしく」


「あぁ、よろしく!」


こうして俺たちのチームに三浦七海が入った。

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