第6話 このあと どうなるの?

10年前に、生まれて初めて出産をしました。

それなりの危険と言う時代もあったのでしょうが、今の時代では意識的ではないかもしれません。そう、子供を作るのも産むのもその後どうなるんだろうか…

なんてのんびりした好奇心でした。

いざ準備に入ると胎教としてお腹にクラシック音楽を聞かせたりエステに行など

様々なサービスがあるのを知りました。

私は一切勉強しないのですが、痛いのが嫌なので無痛の病院を探しました。

おばさんやいとこは無痛ですので抵抗もありません。

選んだ病院へ行くと、こう言われました。


「無痛希望ですか… でも院長先生じゃないと出来ないので日にちがあるかなぁ、

それから最近やってないし、自然でも大丈夫ですよ!」

「ええ、でも痛いのが嫌なんです…」

「そうですか、ではこちらでは和痛も行なっていますよ」

「あ、そうですか!ではそれでお願いします」

「30分前に言ってもらえれば大丈夫です。予約はいりませんよ」

「そうなんですね、わかりました」


当日、陣痛が始まりました。

(うーん、なんだか痛い気がするなぁ…)


数時間後、病院の個室へ。

(うーん、やっぱり痛いな!アイタタ…これは普通なんだろうか)


普段普通にしてとよく言われるので一生懸命周りの様子を見て

合わせます。今日は部屋に1人なので普通かはわからない。

誰も来ないなぁ…


助産師さんだか看護師さんが来て、

「子宮口が開いてるので、もうすぐ生まれますよ!あと1時間くらいかな…」


「そうですか!あの痛いんで、和痛をお願いします」


「和痛ですか…?」


「はい」


「します?」


「はい うーん あー痛い痛い」


「和痛と言っても完全に痛みがなくなるわけじゃないのと、時間が長くなっちゃうんですけど、やります?」


「ええ!あー長くなるってどのくらい? うーん、イタイ」


「そうですね、30分くらいかな」


「それって長いんですか?」


「人によって分娩時間違うんで」


(*´-`;)


「あー、じゃあ自然で行ってみます…」


(大丈夫かな)



オギャア


生まれました!

「早いね〜 20分で出てきたね」


(うーん、早いのか、死ぬかと思ったけど早いのか…?)


先生

「子宮口は僕が綺麗に縫っておくからね〜 全く元どおり」


(うーん)


まあ、知識が無いと恐ろしいさもわからないね

そして破れたところは、縫うんだね…

そんなに主張しなくても良いんだけどね


さて、

今となっては殆ど覚えておりません…




おしまい

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