やっぱりスイートだ!
スイートって甘いって言う意味じゃない事を知ったのは、大人になってから。
小熊でも気後れする一流ホテルのフロント。
ヨーロッパのあるホテルに汚い作業着姿の男達がチェックインした。
顔をしかめ、ヒソヒソと非難する客たちを相手にせず、フロントマンは粛々とチェックインを行う。
中から支配人が出て来て、男たちと握手し
「ようこそ!皆様を当ホテルにお迎え出来て光栄です!
ロビーにお集まりの皆様。この方々が日本からわざわざ来てくださり、先程皆様が堪能された見事な花火を打ち上げてくださった、ファイヤーワークス アーティスト(花火師)の皆様です!」
途端にロビーの客たちが、一斉にスタンディングオベーション!
と言うような水戸黄門みたいなドラマも繰り広げられるフロント。
作者からの返信
感想ありがとうございました。
今夏のお祭りでもあちこちで職人の技巧を見せてくれた花火師たちの話、イイハナシダナー
ホテルフロントというのはランクを問わず緊張します。アメリカのモーテルみたいにジーパン姿のフロントがデスクに足を投げ出して雑誌を読みながらキーを投げる感じならこっちもリラックスできるんですが、そういうフロントマンはホラーやサスペンスでは決まって客の情報をペラペラ喋った後で撃ち殺される役に。
『精緻な施工が施されて』
施工→細工かな。
いつも楽しく読んでます!
作者からの返信
感想ありがとうございました。
ここの表現はちょっと迷いました。
後に出てくる装飾が無いという言葉と矛盾するんじゃないかと思い、工芸品より工業製品っぽい言葉を使いましたが、違和感無く読めるのは細工のほうみたいですね。