エピソード0:タケノコ狩りに行こう。15

巨大な竹の破城槌が鎌爪に迫る。


これを間一髪避けつつ、飛んできた一撃を手の鎌で斬り割いた。


破竹の勢い




竹は繊維方向の関係で横の衝撃に対しては、耐えるが、縦の衝撃には弱く、簡単に割ける。


それを知る彼は回避と同時に繊維方向に沿って爪を突き立て、青竹の力を利用して斬り割いたのだ。








そのまま鎌爪は走り、出した手を割きつつ青竹本体に迫っていく。


「ガガがガガガガガボボボボボボガガボボボボボボガガガガガガガ!!」


それを黙って見る青竹では無かった。


自分の手を回転させて、発生した遠心力で鎌爪さんを爪ごと空へ放り投げた!!








「青いわ!!」


鎌爪さん、放り投げたのを利用して近くの青竹の上に着地。


体重を掛けて竹を後ろにそらすと反動で飛んだ!!






青竹、気付くももう遅い。






























反動で飛んだ鎌爪さんの爪が青竹天辺に突き刺さり、




「せぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」




体重を利用してそのまま真っ二つに斬り割いた。




















「ガガガ………ガボ……ガボン………」


















青竹が沈黙した。








斧で斬られたように太い青竹が地面に倒れて行った。


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