悪魔)聖女を騙して魂を奪おうと思ったら失敗して聖女の願いを叶える為に全力を尽くさねばならない契約を結ぶ羽目になった。お陰で最強最悪の悪魔が人助けなんてやる羽目になってしまった。
お仕舞。しかし少し付け足そう。悪魔の続きと聖女の終わりのその続き。 という訳でもないが、少し残った部分を、少しだけ加えるとしよう。 なに、直ぐに終わる。
お仕舞。しかし少し付け足そう。悪魔の続きと聖女の終わりのその続き。 という訳でもないが、少し残った部分を、少しだけ加えるとしよう。 なに、直ぐに終わる。
「ドレリュゥゥゥンにょしゃチュ!!」
ダメダメキエルキエルダメナヤツ
聖女との契約を終え、魂を頂こうと手を伸ばした瞬間。あの感覚が体を駆け巡った。
ペナルティーだ。
「オイオイオイオイオイオイ!何?なんだ?何でだ?娘!こりゃどういうこった?」
怒りで娘に掴み掛る。直ぐにペナルティーの感覚が体を襲った。コイツの契約が未だ生きている。目的を達成したはずなのに…。何故だ?
「私に言われても、悪魔様、どうしたんですか?」
娘は俺が発した奇声に驚き慄き、茫然としていた。違う。コイツじゃないな。
「ってことは?」
契約書を改めて見る。コイツの願い。願いが叶うまで娘に付き合ってやる。という旨の内容が有るのみ。契約違反なんて………。待て?
「娘?お前の願い。俺と契約して、力を得てやりたかったこと…。それは…何なんだ?」
俺の問いに娘はきょとんとしていた。
「全ての皆さんが幸せに生きる世界を見る事ですが……それが?」
俺は契約書が血で滲む以前に勘違いをしていた。
てっきり俺は、この娘は賊の撃退を心から望んでいるものだとばかり思っていた。
『全ての皆さん』
その言葉がパズルのピースを繋げた。
つまりはこうだ。
「全世界を平和にするため……これ以上こき使われなきゃいけないのかよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
悪魔生で味わった最強の絶望がそこには有った。
短い短い冒険が少し長引くことになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます