第14話 わたしが、やる

「ウメちゃあん!」


 空を見上げるりようどうさきの、悲鳴にも似た、なかば裏返った叫び声が異空に響く。


 みちおうが、上空から、真っ逆さまになって落下してくる。


 完全に、意識を失っているようだ。


 当然だろう。

 大怪我で意識朦朧としているところを、ザーヴェラーの巨木のように太い触手に弾き飛ばされたのだから。


 意識を無くした以上は、浮遊魔法を唱えることも出来ない。

 となると当然、応芽の身体は重力に引かれて、みるみるうちに落下の速度を増していた。


 アサキは真剣な顔で、腰を軽く屈ませると、大きく地を蹴っていた。

 真っ逆さまに落下している、応芽へと向かって。


 地上から五十メートルほどの空中で、応芽の身体を、両手でしっかりと受け止め、抱きかかえた。


「あぅ!」


 腕が引きちぎれそうになり、アサキは苦痛に顔を歪めた。


「ウメちゃんっ、しっかりして!」


 落下の勢いに引っ張られ、地に落ち始めながら、アサキは、応芽の顔を見ながら必死に呼び掛けた。


「ウメちゃんっ!」


 呼び掛けながら、非詠唱で浮遊魔法を使い、落下にブレーキを掛けて、ふわりふわりと、風に揺れるように、ゆっくり着地した。


「ど、どうなんだウメの奴っ」


 カズミが不安げに、アサキに抱きかかえられている応芽の顔を、覗き込んだ。


「分からない。気を失っているだけなら、いいんだけど」


 アサキは、地面に応芽を寝かせると、自分も両膝を着いて、ごっそりと消失している彼女の脇腹へと両手を翳す。

 翳した両手が、ぼおっと薄青く輝いて、応芽の酷い怪我を覆い隠すように、広がった。


「ぐ……」


 朦朧混濁としているであろう意識の中、激痛に歪む応芽の顔。


 治奈たちも心配そうに、そしてもどかしそうに、治癒を施されている応芽の顔を、覗き込んでいる。


 もどかしい気持ちになるのも、当然だろう。

 仲間の心配というのも勿論だが、

 みな、魔力のすべてを応芽の超魔法へと託したため、もう自分たちには戦う力がないからだ。

 それどころか、アサキの治癒魔法を手助けする力すら残っていないだろう。


「大丈夫? ウメちゃん」


 治療をしながら、アサキは尋ねる。

 大丈夫なはずないことなど分かっているが、他に掛ける言葉がなかったから。


「きょ、今日は調子悪いわ」


 はあはあと、胸を大きく上下させながら、応芽は辛そうに薄目を開けると、うつろな視線で空を見上げ、強がった。


「て、手応えは、あったんやけどな。弱点は、間違いなく、例の、場所や。……せやけど、場所、が、深すぎて、あとほんのちょっぴり、のところで、致命傷まで、達しなかった」


 悔しがっている、応芽の顔。

 拳を握って地を叩こうとするが、力が入らず地を撫でただけだ。


 アサキは、応芽へと両手を翳して治療を続けながら、空を見上げた。


 治奈たちも、追い掛けて顔を上げた。


 地上数百メートルの超高度に、巨大な白い塊、ザーヴェラーが浮遊している。

 まるで動く様子がないのは、こちらを襲う機会を伺っているのか、それとも受けた傷の修復を待っているのか。


「頭も首も、なくなっているね。胸の部分も、半分ほどが吹き飛んでいて、ざっくり大きくえぐれている感じだ」


 巨体が豆粒より小さく見えるほどの、ザーヴェラーの浮いている高度であるが、アサキには、魔力の目ではっきりと見えていた。


「なのに落ちない、つまりウメにゃんのいう通り、致命傷は受けていないってことだね。……でも、よく見えてるねえ、アサにゃん」

「わたしだけ、ほとんど戦ってないから……」


 だから、まだ魔力が残っている。

 だから、魔力の目がまだしっかりと機能しているのだ。


「ウメさんの超魔法が相当なダメージを与えたことは、おそらく間違いないのでしょう。ですが、ほんの僅かの差であれ、致命傷を与えられなかった以上は、それほどの時間を待たず、完全に回復してしまう……」


 大鳥正香の口調は冷静であるが、ぎゅっと拳を握り空を見上げているその顔は、なんともはがゆそうだ。


「ほじゃけど、どがいにすれば……」


 息を切らせながら、力のない視線を、治奈は上空へと向けている。


 治奈だけではない。

 アサキ以外の全員、呼吸が荒く、そして顔には激しい疲弊の色が浮かんでいる。


 単純な疲労。

 そして、魔力の消耗。

 強大な敵に対しての、恐怖や困惑。


 まるでそうした状況、心理が分かっているかのように、次の瞬間、彼女たちの物心双方へと、追い打ちが仕掛けられた。


 ぶん、

 ぶん、

 ぶん、

 ぶん、


 不意に上空から、赤黒い光弾の雨あられが降ってきたのである。


 ザーヴェラーにまだ余力があるということなのか、そこまでに回復したということなのか、それとも、そう見せ掛けることで魔法使いの反撃する気持ちを削ごうとしているのか、それは分からない。

 分かっているのは、現実として、怨念をそのまま握り固めたような赤黒い光が、雨あられと降り注いできているということ。


 魔力がほとんど枯渇した身で、一発でも浴びようものなら、果たしてどうなってしまうか、想像するまでもないことだろう。


「わたしに任せて!」


 アサキが、応芽の治療のため屈んでいる状態のまま、頭上へと両手を上げた。

 天へ向けた手のひらから生じた青い光が、瞬時にして、ぐんと引き伸ばされ、広がって、薄く巨大な円盤状になった。

 五芒星の描かれた、大きな魔法障壁を作ったのだ。


 ほんの僅か遅れて、そこへ赤黒い光弾が落ちた。


 どどん、

 どどどん、

 どん、


 彼女たちの頭上で、激しい爆発が起こった。

 いつ誰の鼓膜が破れてもおかしくない、凄まじい爆音。

 身を巨人の巨大な手で、掴まれ揺さぶられているかのように、空気が低くぶるぶると震えた。


 両手を上げたまま、魔法陣を維持したまま、アサキは苦しそうな表情で耐えている。

 この一帯を、あっという間に焦土化してしまいそうな破壊力、その重さを、一人で支えている。


 無限にも感じられる時間を、歯をぎりぎりと軋らせながら耐え抜いているうち、やがて雨あられと降り注ぐ光弾がおさまった。


 時間にして、ほんの数秒だったのかも知れないが、アサキは気力体力をすっかり消耗して、がくり項垂れた。


 広く頭上を覆っていた巨大な魔力障壁が、不意に溶けて消えると、アサキは、ふうっと大きく息を吐いて、すうっと大きく吸い込んだ。

 吸い込みながら、がくり四つん這いになって、息を切らせながら、空を見上げる。


 ザーヴェラーの高さは変わっていない。

 遥か上空だ。


 その姿、巨体がちょっと霞んで見えるのは、魔法障壁を張ったことでアサキの魔力が著しく消耗し、魔力の目が鈍くなっているからだろう。


「ありがとう、アサキちゃん」


 治奈が、笑みを浮かべ礼をいう。

 なんとも力も希望もない、はかない笑みであったが。


「もう魔力もないし。もし、少しだけ飛べたとしても、あんなの相手になんにも出来ないよ!」


 成葉が、自分の大刀のひらを、拳でこつんと殴った。


「……天二中のやつら、このタイミングでザーヴェラーって、あいつら運がよすぎるぞ! あんなチャラいヤツらじゃあ、あっさり皆殺しになってたに決まってる! ……くっそお、すげえ豪華なお土産を貰ったとしても、割が合わねえ!」


 カズミが視線を落とし、地面を睨みながら、吐き捨てた。


 天王台第二中学校所属の魔法使い、彼女たちの留守番を担当することになった矢先での、ザーヴェラー出現である。運の悪さを呪うのも、仕方ないというものだろう。


「お土産だって、どうせ、パンチが飛び出すびっくり箱とか、どうせそんなのだああ!」


 大きな口を開けて、やけくそ気味な嘆き節を、張り上げる成葉。


「打つ手なし、か」


 治奈が力ない声で、誰にいうでもなく呟いた。


「時間稼ぎすらも出来なかったとは、悔しいですね」


 正香も、同じく力のない声を出した。


「ほうじゃな。じゃけえ、こがいなったらもう撤退するしかないじゃろ。応援を待つというよりも、もう、応援に任せるしかない」

「でも、ここで逃げたら、応援がくるまでの間に、町の人たちが襲われるかも知れないんだよね」


 アサキが、応芽への治療を再開しながら、さして意味を持たない疑問の言葉を投げ掛けた。

 襲われるかも知れない、などと当然のことだ。ヴァイスタやザーヴェラーを、野放しにするわけだから。


「うん、そがいなったら最悪のシナリオじゃな。ほじゃけど、最悪よりも最悪なのは……とにかく避けなければならないのは、魔法使いが無茶をして死んでしまうこと。ぐろ先生がよくいうとるじゃろ? 絶対に生きて帰れ、って。魔法使いがいなくなったら、それこそ一般の住民どころか、この世界そのものが滅びることになるけえね」

「それは確かに、そうかも知れないけど……」


 アサキは、悔しそうに唇を噛んだ。


 自分がしっかり戦えていれば、計算の出来る戦力になっていれば、ここまでの劣勢にはならなかったかも知れないのに。

 せっかく、みんなが、ウメちゃんが、ここまで生命をかけて頑張ってくれたのに……


「おい、撤退するとかしないとか、そんな選択権はこっちにはないみたいだぜ」


 カズミの言葉に顔を上げたアサキ、その目が驚愕に見開かれた。


「なに、これ……」


 地面から、紫色の不気味な炎が、間欠泉のごとく噴き上がったのである。


 しゅんっ、


 しゅんっ、


 花火の、火花が吹き出すかのような音と共に、あちらこちらで。


 あっという間にアサキたちは、直径二十メートルほどの円形の中に閉じ込められていた。


 飛び越えて逃げ出そうにも、炎の高さは十メートルほどもある。

 魔力が残っているならばひとっ飛びだが、現在の彼女たちは魔力が尽きており、普通の女子中学生でしかない。

 なおかつ、精も根も、尽き果てており、

 なおかつ、カズミと応芽の二人は、大怪我を負っている。

 たやすくどころか、難しくさえ抜け出せるような状況ではなかった。


「完全に、囲まれてしまいましたね」


 正香、いつも通りのゆっくり丁寧な口調ではあるが、その顔にはやはり焦りの色が滲み出ている。


「さっきのドカドガ降ってきた攻撃、あれがつまり、この仕掛けだったってことか」


 カズミが、苦々しい顔で、舌打ちをする。


「現界に逃げることも、出来ないようです。空間が歪められて、接点が読めないためか、クラフトが反応しません」


 正香がクラフト、つまり左腕に付けた魔道用リストフォンを操作しながら、観念したのか、く、と小さな息を吐いた。


「魔法使い六人を食えそうだってんだから、そりゃ逃したくねえよなあ」


 治奈に肩を借りながら、カズミが苦笑した。


「でもナルハたち、魔力なんか、もう残ってないよおおお!」

「足を切断したり、とりあえず動けなくしておいて、魔力を回復させてから食うんじゃろな。うちらの絶望も膨らむし、あいつにとって一石二鳥じゃけえね」

「ひえーーーーーっ! ナルハなんか、ぜーーったい美味しくないよーーーーっ!」

「いっちばんマズそうだもんな」


 ははっ、と笑うカズミ。


「カズにゃんよりは美味しいよ! ……ねえ、なんか炎がこっち近付いてない?」


 不審がる成葉の顔。


 その言葉の通りであった。

 ゆっくりとではあるが、炎の包囲が、確実に狭まっていた。


 炎の柱が、アサキたちのいる中心部にまで狭まるのに、およそ二分か、三分というところであろうか。


「くそ、生殺しかよ!」


 焦りの浮かぶ表情で、また舌打ちをするカズミ。


「砂時計のように、静かにゆっくりと、死の恐怖が迫ることで、わたくしたちを絶望させる狙いなのでしょう」

「えーーー、すぐ殺さず足を切るとか、さっきハルにゃんいってたじゃんかあ」

「適当にいってみただけで、あいつらの生態や嗜好なんか知らんわ! 魔力が尽きていようとも、魔法使いは魔法使いってことなんじゃろ! そがいなことより、ここからどうやって逃げるか考えんといけん。……アサキちゃん一人なら、なんとかなると思うんじゃけど」

「わ、わたしっ?」


 アサキは、びっくり肩を震わせて、自分の顔を指さした。


「そうですね。アサキさんが助けを呼びに行く、それがまだ、可能性が高いのではないでしょうか。我々全員が助かるという可能性が」

「正香のいう通りだな。魔力が残っているのは、全然戦ってねえアサキだけだしな。怪我も一番軽いし。ひとっ走り頼むぜ、アサキ」


 治奈に肩を借りながら、カズミがふふっと笑う。

 ちょっと作り物めいた笑みであったが、なおきょとんとした顔をしているアサキに、今度はイラついたように足をどんと踏み鳴らした。

 太ももの怪我が痛んだか、ぐっ、と呻き声を立てながら、アサキを睨み付けた。


「なにやってんだ。早く行けよ! 少し離れれば、そこから現界へも戻れるだろ。ボケッとしてんじゃねえよ!」


 声を荒らげるカズミ。


 その態度を受けてもなお、ぽーっとしたアサキの顔であったが、いつしか、その顔にじんわりと笑みが浮かんでいた。


「みんな、ありがとう」


 じんわりとした笑みは、不純物のまるでない、すっきりした笑みへと変わっていた。


「お前、なにをいって……」

「わたしのことを逃がそうとして、そういってくれているんだよね」

「え、ち、ちが……」


 うろたえ否定するカズミであるが、アサキの笑みは揺らがない。


「応援は呼んでいる、と須黒先生はいっていた。でも、間に合わないだろう、と。……応援の魔法使いが、ここへ向かっているのだとしたら、こちらから呼びに行くことに意味はない。……わたしだけは逃げられるように、そういってくれてるんでしょ?」

「ああそうだよ!」


 カズミが、また怒鳴り声を張り上げた。

 だが、同じ怒鳴り声のはずなのに、まるで違う声だった。


「だってお前、まだ新米だろ。半分、一般人みたいなもんじゃねえか。……それに、全滅しちゃあ意味がないだろ。一人でも生き残れば、つうかお前が生きていれば、この経験でお前がもっとすごい魔法使いに成長できるんだ!」


 泣き出しそうな声で、怒鳴っていたのである。


「カズミちゃん、ありがとう」


 その、カズミのいまにも泣きそうな訴えを受けて、アサキの笑みは、より深まっていた。

 深く、優しい笑みになっていた。


「ありがとうじゃねえよ、早く行けよ! ここにいても仕方ねえだろ! あたしたちの戦いは、もう終わったんだよ。負けたんだよ!」

「まだ……終わってないよ」


 アサキは優しく微笑むと、すぐにキッとした表情になって空を見上げた。

 上空にふわふわ漂っているザーヴェラーを、睨んだ。


 また視線を落として、みんなの姿を見る。


 治奈、

 その肩を借りてカズミ、

 正香、

 成葉、

 地に横たわり、うつろな目を開いている応芽。


 みな、魔道着はところどころ切り裂かれ、砕かれ、顔もススだらけ、泥だらけ、傷だらけ。

 ボロボロである。


「わたしが、やる」


 アサキは、ぎゅっと拳を握り、覚悟を決めた眼差しを、正面に向けた。


「無茶です!」


 正香が、珍しく声を荒らげていた。


 だけど、その言葉を受けたアサキの表情には、微塵の揺らぎもなかった。


「分かってる。無茶なことなんか。……でも、みんなの必死の頑張りを、受け取り繋げられるのが、わたししかいないのなら、わたしがやるしかない」


 ぶん、

 ぶん、

 ぶん、


 また、上空からザーヴェラーが、赤黒い光弾を放った。


 アサキは、決心揺らぎない表情で、それを見つめている。


 光弾が落ち、どんどんと爆音が上がり、爆煙が濃霧のように視界を覆い隠す。


 もくもくと煙が流れると、そこには右拳を天へと突き上げた、赤毛の魔法使いの姿があった。

 攻撃を、一人で、咄嗟に張った魔法障壁で、すべて受け止めたのである。


「わたししか……」


 わたししか、

 みんなを守れない、というのなら、

 わたしが、守るしかない。


 いつも、こんなことをいっておきながら、なんにも出来ず、助けて貰ってばかりだったけど、


 でも、今度こそ、


 絶対、

 絶対に、


 みんなを、


「みんなを、守るんだーーーーーーっ!」


 地が、揺れていた。


 天を睨みながら絶叫するアサキに、まるで呼応したかのように、大地が、激しく、ぐらぐらと、揺れていた。


 いつもの、気弱な態度からは信じられない、獣じみた咆哮を放つアサキの、足元に、青く輝く五芒星魔法陣が、出現していた。


 半径十メートルは優に超えるであろう、超巨大な魔法陣。


 その魔法陣を力強く蹴って、赤毛の魔法使いは、大きく飛び上がっていた。


 地面に残された五芒星魔法陣が、すすっと音もなく縮み、一メートルほどの円形にまで小さくなると、地から剥がれて、ひゅるるる、まるでロケット花火だ。うねりながら、アサキを追い掛けていく。


 追い掛けて追い付いてきた魔法陣が、足の裏に触れそうになったタイミングで、アサキは、再び強く蹴って、さらに高くへと舞い上がった。


 さらに蹴る。

 さらに、もう一回。


 ぐんぐんと、ぐんぐんと、上昇を続けたアサキの目の前に、ほんの少し前まで豆粒の大きさだったザーヴェラーの、とてつもない大きな巨体があった。


 ばたばたと、強い風に赤い髪の毛をなびかせながら、ザーヴェラーを睨むと、

 突如、全身が金色の光に包まれていた。


 魔法陣を、蹴った。


「うああああああああっ!」


 アサキは、腰の剣を引き抜きながら両手に握り、大きく振り上げ、絶叫を放ちながら、白く巨大な悪魔へと、小さな身体を突っ込ませた。

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