橘カオルとヤンデレ娘(スローペースで更新中…)

龍大悠月

第1話幼馴染の場合①

俺は、この青葉南高校に通う生徒だ、


名前は橘カオル


特に、勉強が出来るでも無く、

だからといって運動が出来るでも無い

ごくごく普通の人間だ。


だからって特徴がないの?

というわけではない。


俺にもあるのだ、他の誰にも負けない物が、


特技? 何も無いよ?


家柄? 皆さんと何一つ変わりませんが?


選ばれし勇者? 頭大丈夫?


そんなんだったらどれだけ楽か、

君たちにわかるか?


会う女一人一人に病んでるほど愛されるこの恐怖が!


それは今から1年くらい前、

事は動き出した。




今日から高校生

進級した事で自由な時間や、自分だけの部屋が手に入り、俺ははしゃいでいた。


「全く、カオルは元気だね」


彼女は蒼井渚、ショートカットのうっすらと茶色の混じった髪に、スレンダー(いい意味で)な体系を持つ、活発系女子、俺とは小学生からの付き合いで、いわゆる幼馴染というやつだ。


「どうしたんだよ!せっかく進級したんだ、少しくらいより上がってもいいだろ!」


「あはは、カオル、大の勉強嫌いだもんね、もうする予定ないの?勉強」


する気は無い、断じて無い。というかもう懲り懲りだ。


「というか、本当に来たんだなこの高校、渚頭いいからてっきり有名な高校に行くのかと思ったよ」


「うーん、特に行きたい所とかなかったからね、カオルのとこについてきちゃった!」


なんかそれはそれで悪い気がするな…


今日は高校の始業式で午前で終わりだ、俺たちは一緒に帰ろうと靴を履き替え、校門に向おうとすると、


「サッカー部の部員を募集しています!

初心者でも大歓迎なので体験だけでも来てください!」


あぁ、そういえば部活があるんだったな、

俺は帰宅部だから気にする必要ないから忘れてた


「渚は水泳部なんだよな?」


「そうだね、カオルも来てくれたら助かるのになー」


ほう、昔風呂で溺れたことのある俺に水泳部に入れと?

体験初日で死者が出ますぜ?

俺なんだけど


そんな他愛もない話をしていると、複数の女性が近寄ってきた。


「女子バレーボール部マネージャーが足りないのでやってみませんか?初心者でも歓迎しますよ!」


これって、俺に言ってる?


右に向いてみる、誰もいない

左に向いてみる、渚がいる

振り返ってみる、誰もいない


!、ついに来たのか?

モテ期ってやつが!

「わかりました!不束者ですがよろしくお願いします!」


俺は最大の敬意を示した。

隣で渚が「カオル!?」と慌てているが、気にしない。今大事な所だから!


体験に行くことを彼女らに伝えて、俺たちは帰ることにした。


「いやぁ、長い冬も終わり、俺にもリア充の神が降りてきたな!さよなら過去の自分!ようこそリア充の俺!」


俺は、嬉しすぎて見てなかった、


彼女の目が死んでいることに

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