第9話許嫁

いいなずけというか、将来の結婚相手の唐琴さん


ふむ、びけいだだがーーごめんなさい、性格が苦手です

言えません、言えるわけがありません


いやね、うん、別に悪い人ではないと思うの、それどころか

性格が苦手ということだけを取れば、すっごい理想的な相手でもある




なんていうか、毛嫌いされてるような―――まぁいざとなれば三行半叩き付ければいいんだろうけど、、、できる気がしない

――予感がした、この結婚生活はうまくいかない


最初会った時から自分の中の何かがそういう反応をしていた

「あ、あの、唐琴さん、こちらにいらしたんですか」


「、、そうだ」「あ、お茶をお持ち」「結構だ」

いたしますね、が言えない

「それで今日はどういった用件で」「お前の両親に話がある、お前みたいな

能天気で脆弱で人の心を取り締まるという規律がなんなのかわかってないような女との結婚などごめんこうむる」

(ひぃ~~怖い、、、助けて、お母さん)

「す、すいませんご、ごめんなさい」

「ふん」

やっぱり苦手だこの人

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