蟲
蜘蛛の体の節という節より
人間の腕が無数に這い出て来
それぞれ別の節から這い出た腕を
お互い引き千切りあっていく
千切れた腕があたりに散らばり
赤い血と青い体液が濁りあって混ざり
粉々になった虫の体を染めた
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