魔女の護衛と狼騎士
幻想花
第1話 魂の召喚
赤いローブを纏う女、髪の色は燃える赤い色で身長は一般女性と同じくらいか赤いローブの下は白い麻の服で下はデニム素材のショートパンツ年は二十歳前後位に見える彼女は旅の途中で農村地帯にある村に立ち寄った。
立ち寄った村で不可解な事件が起きる
家畜の血が抜き取られて死んでいる。
村で青年に聴き込むが何の情報もない
妙だな豚の死骸に微かな魔力残視が見える。
突然変異のモンスターか?
(まさかとは思うが!バンパイヤが復活た?)
青年が悩んでる彼女に話しかける
自己紹介がまだでした僕はキバと言います!
一旦考えるのをやめて、青年の話に耳を傾け握手した、
「私は赤の魔女と呼ばれてるエルナだこちらこそ、よろしく」
中央都市、魔術集団が集まる場所で魔女専用ギルトが存在しており。
ボードに張り付いた依頼書を確認し依頼を受けるシステムになっている
魔女ギルトはアイテムの作成依頼、暗唱魔術書の売買、占い師、他に上がれば、キリがない、こうした村からの直接的な依頼あまり、 かずがこない
冒険者ギルトにそういう依頼が多いからだ、魔術的な何か冒険者でも太刀打ち出来ない、難題な依頼が多い
農村地区で不可解な事件は冒険者でも解決できなかったのだろう、基本的に魔女は使い魔を向かわせて対応する
使い魔は気に入ればなんでも良いらしく、
赤の魔女は使い魔を亡くしていた。使い魔の暴走とのことで殺処分された。
話の顛末こうだ、幼少期に使い魔とお使いに出かけたが着いたころにお婆さんは死んでいた
握手を交わしたあと、急に眩暈を起こしてエルナは倒れた。
家畜の臭いに紛れてケモノの臭いがした。
夜になり、ケモノの臭いが消えていた。
「ここは?」
エルナは目を覚ました。なぜか酷い夢を見ていた気がする?
「気がつきましたか?」
キバは料理を作りながら喋る
町医者に診てもらいましたが旅の疲れが溜まっているので1日休めば良くなるでしょうと町医者が言っていってました。
「今夜はゆっくりお休みください!」
作り終えた料理をテーブルに置きエルナに伝える
「いや、食事が終わったら、家畜を全部燃やす中央広場に集めてくれ!」
「いけません!夜は亜人が集まります!外は危険なので朝にしませんか?」
なぜか、焦るキバ。今夜は満月、どこからか狼の遠吠えが聞こえる
(やっとだ!ここで間違いなかったみたいだな~)
「キバこの農村地区は昔亜人が住んでいた!
違うか?今もここに住んでいて人間のふりをしているんじゃあないか?」
エルナは閉めてあるカーテンを開ける。
エルナは床に置いてあった自分のバッグからチョーカーを取り出した。
「知っているか?使い魔との契約を結ぶとき魂と直結する!それは肉体を失くしても継続するんだ。」
チョーカーを着けて窓の映る月を眺めると、エルナは姿が変わって行く、まるでそれは焔を纏うような真紅の毛皮、まるで紅い狼だった!
キバは驚きを隠せないというか、余りにも美しい紅い色に見惚れていた
「あのエルナさんその姿は?貴女は人狼族ではないんですよね?」
「あぁオレはエルナじゃないアイツは休暇中だ。オレの名前はガロ!エルナの使い魔だ」
外が騒がしく、叫び声や悲鳴も聞こえてくる。
「この匂いはオレたち亜人の匂いじゃない!魔族の匂いだ。キバお前も獣人化して手伝え、お前も獣人化できるのは合った時にすぐに分かった。」
キバは満月を見るとやや、黒っぽい銀色の狼になる
「分かりました!手伝います。」
ガロはバッグの中から紅い色のした飴のようなものを口に含み外に出た。
モンスター化するには魔素濃度が高い場所が影響する場合と人工的に作り出す、魔女の秘薬がある
外は満月の影響で魔素濃度が上がり、家畜の首に注射の痕が残ってる。
対立する魔女がここを襲撃した可能性も高い!
外はオークの群れとコカトリスの群れは農村地区の住人と戦闘状態
「おいキバやっと出て来たか村の住人が話しかけてくる」
村の住人も獣人化して戦闘状態だ、
「キバとなりの紅い狼は誰だ」
村の人狼族は聞いてくる!
「いえ、この方はガロさんです!我々に協力してくれるそうです。」
赤の魔女とは伏せて話す、こんがらがるのは避けたい!
「まぁこのオレに任せなキバの紹介で立ち寄った通りすがりのモノだ。」
ガロは意気揚々と話していると、階段を下りたところでオークが襲ってくる。
「チッ!汚ねぇなぁー、オレに触ると火傷するぜ!」
そう言うとガロの躰は炎を纏う
ブヒィ、オークはガロの躰に触れると掌が燃え上がる
「助かります!我々では手に負えません、いったいどうなってるのやら家畜がモンスターになるなんて!」
「さすがに多すぎだなぁアイツにも手伝ってもらうか」
ガロは腰のバッグの中から小さな人形とチョーカーを取り出し、人形に付けると炎の精霊サラマンダーが現れる
「ちょっとガロ~早過ぎないワタシまだ寝てたのに~」
「うるさっ!ちょっとは周りを見ろピンチなんだって手伝ってくれよ。」
ガロはそう言うとサラマンダーは嫌々そうに手伝う
「まぁ彼の娘がアンタ呼んだならそうなんだろね~」
「今宵は満月だから持つけど無茶するな~アレ頂戴紅いやつ。」
「ほらよ!サラ、無駄使いするなよ。」
腰のバッグの中から紅い飴の様なものを投げてわたす
それを受け取るとサラは喜ぶとフヨフヨとサラは飛び空から敵全体に炎魔法をぶっ放す
「ふっとべ~!ガロ、アンタはファイヤーウォールで獣人の保護をやって」
サラは鋭い炎の矢でオークの群れを攻撃する
まったく!いつもながらサラのやつは。
こっちは気にするな!すでにやっている
ガロは獣人をオークの群れをとうざけて、ドーム型の炎の壁を出現させる。
「あとは、鶏どもか!」
ガロは少し辛そうに喋る
あんた、凄いな こんなでかい壁作るなんて
黙ってろ!オレの腰バックから赤い飴があるから、オレの口に入れてくれ!
両手でファイヤーウォールを展開しているガロは獣人に頼む、獣人はガロのバックの中から妙な紋様が入った。飴を取り出してガロに見せる
コレかい?とても良い匂いがするが。
獣人も匂いでわかるようだ。
そう、それだ!オレの口に入れてくれ。
わずかにガロの尻尾が揺れる、少し嬉しそうだ
分かりました、では 口開けてください
「おぉ~コレだよコレ!やっぱり隠してやがったな。」
エルナのやつ、濃厚な肉味のコア、普通はコアは味なんてない、しかしコア自体なにから、取り出した
か分かる、つまり豚から取れるコアからは豚肉の味
それを旨味だけググッと濃厚な味に調合したりする。
それを可能にするのは魔女の調合次第、エルナはパートナーのどんな好みか知っているから、鞄の奥に隠し入れていたのだろう。
「オッシャー、肉コア食ったから元気でた~豚どもは片付いたから、あとは鳥どもか!」
そう言うとガロはファイヤーフォールを展開しながら歩き鳥が集まっている場所にそのまま、漁師網の容量で投げる
自分の腰辺りまで大きい鳥に変化している鳥でも一網打尽、網目が細く鳥たちは逃げられない!
「ファイヤーフォールはこう言う使い方もあるんだよ!あとは火力調整で焼いてやるぜ!」
鳥達の鳴き声が静まり、ほのかに焼いた鳥のいい匂いがしてくる。
あとはコアを取り出して、業者に売るか 自分で加工して使うか 使い方は色々である。
しかし、コアは黒くそのままでは使えない。
すると ガロは鳥のコアを回収して一箇所に集めた
「あとは、頼んだぜエルナ」
そう言うと、身体が人狼から人に戻る。
これだけのコアをどうするんですか?エルナさん
キバは不思議そうに尋ねる。
こうするんだよ!「圧縮」「浄化」
鳥から集められたコアは円を描き回り出す、すると
真っ黒な拳大の大きなコアができる。
これが圧縮これに触ると狂暴化するから気おつける様に。
禍々しく黒いオーラを放つコア。エルナは赤いローブを抜き黒いコアの下に敷く。
「これから、浄化の儀を行う」
「私はね精霊の力を借りて浄化の力を得た。
だけど、その代償は人を捨てることだった。
私は魔女、魔女は祈ってはいけない。
婆さんが心配で祈ってそれが癖になって、魔女ギルドの赤の魔女を受け継ぐ時に禁忌を犯してしまった
魔女の祈りは私を食べて下さいと言ってる様なものだからね。
お陰でサラマンダーに会えて契約を結び人を捨てた
私も今は精霊見習いなんだ代わりに精霊はギフトをくれた、それがこの浄化の儀。
私だけの能力なんだ。
おっと、しけた話して悪かったね」
エルナは浄化を始める、拳大の大きなコアはエルナのローブはコアを紅い炎で包み回転し始めた。
鳥だけ集めたコアはゆっくり回り始め黒から朱色に変わっていく朱色に、変わった鳥のコアは鳥の文字が浮かび上がる。
すると、エルナの人差し指に嵌めている指輪が淡い光を放ち精霊サラマンダーの女王らしき人物が立体映像が浮かび上がる。
「精霊見習いエルナ見事でした貴女のランクを上げましょう、新しいギフトを受け取りなさい。」
ランク1〜ランク2に上がる。
元々この農村地帯で人形師が居るのを先代魔女、婆様から聞いていたのを思い出して
エルナはこの地に来ていた。
「なぁ、アンタここの住人なら人形師を知らないか?」
村の住人に聞くが知らないと言う。
エルナの考えはこうだガロとサラに軀を与えたいと。
エルナに礼を言いたいとエルナの前に立ち握手を交わす。
「ワシはこの村の村長じゃ、なんじゃあの人形師は王都に呼ばれてここを出て行って何年も戻って来ないぞ。弟子ならまだ居たかもしれんのう」
村長の話だと村の外れに小屋がありそこに住んでいるとのことだった。
エルナは人形師の弟子を尋ねるため村の外れの小屋に来ていた。
「確かに私たち精霊の加護を受けた人形の気配を感じる。」
ドアを開けると、人形がずらりと並べられ
鳥、犬や猫に模した人形が多い。
作業テーブルの上にお酒が置いてあり、ここの主人と思われる男がそこに寝ていた。
二階の部屋からコツコツと靴の音が聞こえてきて赤いローブを着た腰の曲がった老婆が降りてくる。
「やっと来たのかいエルナ遅かったねっ!」
そう言うと老婆は階段の途中で止まってエルナを見下ろす。
「お婆様?いや、そんなはずはない!誰だお前は。」
そうエルナの祖母は里で殺されたはずなのだ
幼き想い出が込み上げエルナは憤る。
「そうかい?ワシはお前の事は何でも知っているがぁのう。」
騒がしくしていると、小屋の主人が眼を覚ます。
「おや?お客さんが2人って1人は店の人形じゃないか!しかも動いているなんて。」
2階の部屋に置いてある人形は小屋の主人の師匠が作った物で出来が良すぎて気味が悪いので赤い布を被せて置いたのである。
「おい、あんた2階から持って来たのかその人形?」
「いや、勝手に2階から降りて来たけど?」
「まぁ!まちなワシの話を聞いておくれ」
人形はそう言うと左手に持っている本をエルナに見せる。
「こいつは記憶の魔道書しかも2冊目、と言うことは1冊目が死んだお婆様だとすると。」
そう言う事らしい。記憶の魔道書は本人そっくりに動き演じる魔道書、あと何冊かあるようだ
「全く!エルナは人の話を聞かないからねぇ
1冊目が死んだ時、全然気づきもしないからのう」
騙されたエルナは急に足から力が抜けて座り込む。
「おい!あんた大丈夫か?俺にも分かるように説明してくれないか、それと紹介が遅れた俺の名前はヤナギだ。師匠が王都に連れてかれておれ1人でこの小屋を経営している」
人形師ヤナギが座り込んだエルナに駆け寄り困った顔でエルナに尋ねる。
「まぁ、まちなエルナはショックを受けて喋れる状態じゃないからねぇワシが説明しようかのう」
赤い布を羽織った老婆は中央にあるテーブルにゆっくり歩き椅子に座る。
「まずはワシはエルナの保護者だったものじゃ里で何者かに1体目の人形が破壊され小さかったエルナとガロは目の前で使い魔ガロを里の警備員が猟銃で射殺、里の者達はエルナを危険視して魔女ギルドに入団させる。その後色々仕事をこなして個々にたどり着いたってところじゃな」
まるで自分の眼で見て来たように説明をする
老婆、さながらエルナの保護者を名乗るだけの事はあるようだ。
「まだ名乗ってなかったのうワシの名はセレナじゃ、1体目がここに尋ねてこのワシ2体目を作らせたお前の師匠にのう」
「で、人形のあんたが何の用だ?」
ヤナギはエルナの身体に視点が行きよく見るとエルナの身体も良く作られた人形だった!
さっきの戦闘で少し攻撃を食らったのか。
ボロボロ状態だった
「察しが良いのう!調整してもらえんかのう?お前さん師匠の作った人形を触れるのじゃ悪い話じゃあ、あるまいて。」
「お婆様、辞めてくださいまだこのくらいなら自分でも何とか出来るんで」
エルナはヤナギに自分を触れる事が嫌で断るが近くにある人形にエルナの魂を抜き取り憑依させる。
「この人形、金髪でヒラヒラしたスカートとか履いてるじゃないですか!しかも身体の駆動可能角度が硬い動き辛い」
エルナなの魂は金髪の人形に馴染んでないようだ、それに作りが甘いらしい。
「さて、始めてもらおうかのう!腕の見せ所じゃぞ。お前さんの師匠にはワシが技術を教えた、びしばし教えてやるからのう」
「え?婆さんアンタがうちの師匠に色々教えたのか!そりゃ良いや師匠が居なくてどうしようか悩んでた所だ」
「エルナや治すのに時間がかかる、それと材料が足らんからガロを連れて買い物してきてくれるかのう?ほれガロのチョーカーを出しな!」
色黒黒髪の人形にガロのチョーカーを取り付け2人で行かせる。
「メモはテーブルの上に置いてあるから頼んだぞ」
セレナ婆さんは2人を送り出して小屋の中に戻る
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