令和元年6月12日(水) の雑感
断酒についての、あれこれ事
筆者は断酒中である。
最後の飲酒から4年4ヶ月(アルコール依存症自助会の計算方法では4年)間、断酒が継続できている。
断酒と禁酒、そして節酒。よく似ているが違う。
アルコール依存症の回復には『断酒しかない』といわれてきたし、わしも そう学んだ。
断酒とは、一生アルコールを断つこと。
禁酒は期間を定めて、アルコールを摂取しないこと。
節酒とは、アルコールを控えること。
飲む日を決めたり飲む量を決めたりしてアルコール節酒を少なくすることだな。
最近はアルコール依存症専門病院で『減酒』なる試みも始まり、一定の治療効果も現れているらしい。
さて、断酒。
アルコールを断つ。
アルコール依存症専門病院に入院中に実際あった例をあげる。
アルコール依存症は精神科の領域なので、精神病院になるが、一般病院の病棟と同じく衛生面に気を付けられている(医療機関として当然だが)
精神病患者でもインフルエンザにかかるし、感染症になることもあるからだ。
また、糖尿病な
どの患者も多い。
そのため常に消毒が行われる。
最近は公共機関のみならず 商業施設の入り口やトイレなどには消毒液が置かれていて、手の消毒が呼び掛けられている。
病院の入り口、病棟の入り口にも同然この手の消毒液が置かれているが、アルコール依存症専門病棟には、入り口にもトイレにもこれが設置されていない。
理由はふたつ。
アルコールの口からの摂取と皮膚摂取である。
アルコール依存症の症状はいくつかあるが『アルコール摂取のコントロールか効かない』ことが そのひとつである。
(この、コントロールか効かないことは、全ての依存症に共通する病状らしい)
アルコール依存症の場合、常にアルコールを摂取する(飲酒)ことが続いているため、体内に一定量のアルコールがあることが正常だと脳が勘違いする。
一方、アルコール依存症回復のための入院中には、アルコールを摂取することが難しい。
そんな中で身近に、アルコールが含有(それも高濃度の)されている消毒液があれば、本来飲用でなくても飲みたくなってしまう。
いや、実際飲む人が少なからずいる。
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