つもり積もって知ったかぶり

夜空のかけら

つもり積もって…

私の家には、本がたくさんある。

興味を持った本をどんどん購入していったから。

でも、全部読んだわけではない。


本を買ったことで、読んだ“つもり”になってしまうから。


本を貸してと言われると、なんだかんだ言って貸さない。

読んでいないのが、ばれてしまうから。


どうしてもと言われれば、貸す前に一所懸命読んでみる。

そして、理解した“つもり”になって、貸し出す。


運動神経は、よくない。

でも、ルールを読んだだけで、運動した“つもり”になって、実際は動かない。


ケーキとか甘いものが好きだ。

でも、体重が気になるのは仕方のないこと。

だから、ケーキを食べても、食べなかった“つもり”になって、食べなかったことを悔やむ。

食事も、体重が気になって少なめに食べた“つもり”になって、体重計を見て首を傾げる。


体重計が壊れていると思う“つもり”で、納得する。

体重が増えれば、特異体質を疑う。


特異体質の“つもり”で、特別なんだと納得させる。


そんな毎日を送っていたからだろう。


つもり積もって、

友だちや家族に、“知ったかぶり”と呼ばれるようになってしまった。


でも、私はそういう風に言われていない“つもり”で、日常を過ごしている。

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つもり積もって知ったかぶり 夜空のかけら @s-kakera

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