加奈の手紙を読んで、文はすぐに行動を開始した。

 まずは加奈に返事の手紙を書いて、それをポストに投函した。

 手紙には、

 私も加奈に会いたい。私はずっと、ずっと加奈に会いたかった。加奈の返事を待っていた。

 そんな言葉をストレートに書いた。


 三日後、加奈から返事の手紙が来た。

 そこにはもし可能であれば、夏休みに私の地元に遊びに来て欲しい、と言う内容の言葉が書いてあった。

 約束の時間や、加奈の家までの簡単な地図なども、書いてあった。

 文はそのすべてに了解をした。

 そのことを手紙に書いて、加奈に返事を書いた。

 

 さらに三日後にやってきた手紙には、嬉しい。文が来てくれるのを、私は駅でずっと待っています。と加奈の返事が書かれていた。

 その手紙を読んで文は自分のベットにダイブした。

 嬉しくて仕方がなかった。

 私たちの友情はきっと、永遠なのだと文は思った。

 文は夏休みが来るのが、楽しみで仕方なかった。

 その約束の日が来ることを、文は指折り(あるいはカレンダーに丸をつけながら)、ずっと、ずっと待っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る