第208話


異世界2ヵ月と7日目。


日の出前に目覚め、朝の鍛錬を済ませ、誰も居ない託児ルームの建物を収納し、庭の真ん中のラピスの泉を如何しようか?と泉の前で一瞬考えた後、ダメ元で一旦収納してみた。


すると、ビックリ!


≪ピロリン♪ スキル:ラピスの泉Exを取得しました。≫


「え??? スキルになったの???」

と驚いて、アイテムボックスを確認すると、アイテムボックスににちゃんと収納されている。


今度はステータスを久々に確認してみた。

『ステータス』

************************************

 名前:カイト(冴島海渡)

 年齢:5歳(27歳)

 種別:人族(+α)

 職業:冒険者 魔道具職人 商人 パイロット(テスター)(考古学者)

 Lv:30

 HP:112586/112586

 MP:213827/213857

 筋力:156062

 俊敏:65949

 武術:剣術Lv10 槍術Lv10 忍術Lv10 体術Lv10

 魔法:火Lv4 水Lv10 風Lv4 土Lv6 光Lv5 闇Lv5 聖Lv5 時空間Lv5

 スキル:鑑定Lv6 アイテムボックスEx 言語理解Lv10 経験値増加

     スキル取得補助 隠密Lv6 気配感知Lv10 女神の知恵Ex 料理Lv5

     魔力感知Lv8 魔力操作Lv7 3DレーダーマッピングLv10 多重処理Ex

     身体強化Lv5 魔法付与Lv6 魔力吸引Lv3 ロックオンLv3 伝心Lv3

     ネットリンクLv3 クロックアップLv5 身体加速Lv5 錬金Lv5

     鍛冶Lv3 造形Lv7 ラピスの泉Ex

 称号:武術マスター(異世界の訪問者)(神々の使徒)(インテリ筋肉)

    (冒険に童貞を捧げし者) オークの天敵 オーク・キングの悪夢

    火事場泥棒 蟻の天敵 キラー・アンツ・クィーンの悪夢

    異世界からの魔道具マイスター 付与魔法の異端児 リザードマンの悪夢

    聖獣の友 フェンリルの名付け親 異世界の魔法具現者 精霊の友

    水精霊の名付け親 水の精霊王の契約者 ワイバーンの悪夢

    異世界からの合金マスター 異世界からの爆買い王 ガチコンブの天敵

    ギガ・ガチコンブの悪夢 サクラの救世主  異世界からの算数教師

    異世界からの食の探究者 テリラスの救世主 サルバドルの救世主

    エリンガの救世主

 加護:水の精霊王の加護 女神ジーナの加護

************************************


「わぁ・・・なんか、知らない内に結構スキルLvとかも上がってるね。」

と暫しステータスを眺めていたのであった。


午前6時になると、全員が起床して、最後の確認を終わり、6時15分には、全員が外に出て来た。

マップで、念のため、中に残っている人が居ない事を確認しつつ、宿舎を収納し、屋敷の中のエレベーターを一度収納してから、外に出て土台と屋敷を巨大な超高速回転アイスカッターで綺麗にカットした。


そして、収納する。



後ろから、

「「「おおおーー」」」

と感嘆とも哀愁ともとれる声が聞こえた。


そして、全員に店舗とカフェの通路まで下がって貰い、土魔法で地下250mまでの範囲でガチガチに固め土台を作成する。


≪ピロリン♪ 魔法:土Lv7を取得しました。≫


そして、アイテムボックスに収納されていた、新しい屋敷をその土台の上に出して、土台と融合させた。


『智恵子さん、どう? 地盤とか諸々、強度の問題とかなさそう?』

と念のため確認すると、


『全く問題ありません。おそらく、この世界で一番頑丈ですよw』

とお墨付きを頂いた。


1人で、新しい屋敷に入り、中のエレベーターを完全に地下まで延長し、エスカレーターも接続した。


そして、海渡は新しい屋敷の玄関を開けて、みんなを見渡し、

「さあ、ここが新しい、屋敷だよ! 完成した!!!」と声を掛けると、

「「「「「「うぉーーーーー!!!(やったーー!!)(きゃぁーーーー!)」」」」」」

と歓声に包まれた。



早速、全員が既に配布してある、セキュリティ・ブレスレットを腕に嵌め、建物の中へ入り、手分けして打ち合わせ通りに、物を配置していく。


海渡とフェリンシアとキッチンスタッフは、真っ先に大食堂のキッチンに収納した物を配置していく。


海渡は食品倉庫を既存の支店の時空共有倉庫とリンクし、品物を戻していく。


支店用の食事配給用の時空共有倉庫と再接続して、全てを完了した。


セキュリティ・ブレスレットだが、魔動CPUと連動しており、入管許可の無い者は入館出来ない様になっている。


更に、人の監視の目が届かない所での犯罪行為やイジメに対しては、記録と共に直ぐに抑止され、通報が鳴る様になっている。


前にこの総合施設を考えた際に懸念した、子供ら同士のイジメを野放しにしない為にと考えていた物だが、魔動CPUのお陰で実現出来る様になった訳だ。


地下への階段とエスカレーター、エレベーターを再度確認し、全ての引っ越し作業を終えた。



7時には、全員が引っ越し作業を終え、作りだめして貰っていた朝食を取る。

全員には、この新しい屋敷のパンフレットを製本して、配ってあったので、みんなはワイワイと色々見ながら楽しく食べていた。


8時頃、棟梁達が地下で作業すべく集まって来たのだが、一夜にして生えたこの屋敷に、全員判ってはいたものの、驚いていたw


「ガハッハハ。これ見ちまうと、知ってても驚くだろww」と。


海渡も、

「いや、こっちも驚きましたよw 仕上がり早いしw かなり無茶なお願いしている自覚はあったんですが・・・」

と言うと、


「何か知らねーけど、ここの仕事をする様になってから、大工のスキルやら、身体強化?やら何か色々スキルが生えたり、レベルが上がったりしてな、それも全員だぜ? それで滅茶滅茶スピードが上がったんだよww」

と棟梁。後ろの大工さんや職人さんも、ウンウンと頷いている。



「あーーー・・・ なるほど。」

と原因が自分である事を察する海渡であった。


「おう、あと2日ぐらいで、下のデカイのも上がると思うぞ? 店舗とかのいつものセットは今日上がるし、他も用意しといてくれよ?」

と棟梁。


「わぁ・・・追っかけられる身になっちゃったなぁ~」

と苦笑する海渡。爆笑する棟梁達。


「じゃあ、頼んだぜ!!」

と棟梁達が地下へと降りて行った。



「しょうがないな・・・地下階層増やすか・・・。」

と考え込む海渡だった。

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