第29話

 昼食が済んで、結界の外へやってきた。


 30m先にLv77のポイズン・リザードマンの反応1つあり。


 鑑定すると、

 **********************************************************************

 種別:ポイズン・リザードマン

 Lv:77

 状態:正常

 HP:22741/22741

 MP:21657/21657

 筋力:31224

 俊敏:9558

 武術:格闘術Lv8

 魔法:水Lv8 土Lv5

 スキル:身体強化Lv5 嗅覚強化Lv3 聴覚強化Lv2 気配察知Lv3 毒

     耐物理攻撃

 **********************************************************************


 シールドを起動し、20m先へと石を投げ、素早くシールド内に入と、気が付いたポイズン・リザードマンが突進してくる。


 10mの地点で警報ブザーが鳴り響き、ポイズン・リザードマン狼狽え、そして7m地点で、見えない結界に激しく衝突し、ひっくり返る。


 すかさず、飛び出して「鋭利増加」を付与した小太刀で首を切りつけるが、カキンと跳ね返され、若干小さい手が痺れる。


「ヤバい、思った以上に硬い!」


 例え刀が折れなくても、例えステータス的な筋力があったとしても、体重の軽いこの体では、踏ん張りが効かない。

 逃げられたり、仲間を呼ばれる前に何とかしなきゃ・・・。


「切るる事が出来ないなら・・・一点突破か。」


 即座に作戦変更。

 久々に槍を取り出し、『貫通増加』と『突進加速』を付与して、相手の筋肉が弛緩する一瞬を狙う。

 そして、その一瞬に、全身のバネを使って飛び掛かり、喉元を突く!

 ズブっと斜めに地面まで貫通した。


 まだポイズン・リザードマンはジタバタと暴れているが、槍で地面に縫い付けられているので、起き上がれない。

 小太刀では力不足というか、この体では色々と不足しているので、それを補うべく小太刀よりも重量がある刀を取り出し、『鋭利増加』と『斬撃加速』を付与してみる。


 同じ付与の重ね掛けって出来るのか判らないけど、不安だったので、更にもう1回『鋭利増加』と『斬撃加速』を付与。


 ≪ピロリン♪ スキル:魔法付与Lv2を取得しました。≫


 こちらに来たすぐは、重く感じた刀だが、今のステータスなら、重さは感じない。


 大丈夫・・・振れる!・・・筈・・・。


 振り上げて、槍の刺さって鱗が割れてる部分に切り掛かる。


「ザシュ」と音と共に、ポイズン・リザードマンの首が胴体と切り離され、血が噴き出す。


 ≪ピロリン♪ 新しい称号:リザードマンの悪夢 を取得しました。≫


 血抜きだけ簡素に済ませて、収納。


 今回使った『貫通増加』、『突進加速』、『斬撃加速』と、あと付与の『重ね掛け』・・・これは使えるな♪


 シールドの実験も良好だったし、Lv77のポイズン・リザードマンの突進にも耐えたし、大満足。


 でも、刀が折れないとも限らないから、今後の為にも、何か折れない様な付与も考えないとな・・・。

 今の所は無傷で済んでいるけど、普段の防御ももっと強化したいよな。


 ベースキャンプに戻って、戦い方やこれからの事を考え始めるのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る