第二十六話:対話(3)
両者の話はついに本題へと入る。つまりは今回フォーンカヴンが大呪界へとやってきた理由であり、何を目的として行動しているかだ。
もちろんトヌカポリとて真の目的――蛮族の発生源に関する調査とその解決に関して全てを明らかにすることはしない。
自らの手の内を見せることは相手に弱みを見せることと同義であり、いくら友好的な相手とは言え交渉において不利に立たされることとなる。
故に彼らはいくらかのブラフを入れ、あくまで蛮族に対して懸念を抱いており、具体的な根本原因の排除を含めた対策を取るための事前調査として大呪界を調査している、との説明に留めている。
最も悟られてはいけないことは、蛮族の対応について後手に回っていること。戦力が不足しドラゴンターンへの支援が十分に行き届いていないこと。
この点だけは細心の注意を持って説明された。
にもかかわらず。
「戦力に不足があるんだね」
イラ=タクトの言葉は彼らの状況を正確に見抜いていた。
直球で放たれた言葉は普通に考えるならば相手に対して最大の侮辱であり、事実であるとは言え、――否、事実であるがゆえに激昂してもおかしくはないものだった。
ただトヌカポリはこの言葉に特に心を揺らすことはなかった。
そもそもかの存在が一般的な人とは隔絶したものであることは理解している。
通常人が持つような感性で放たれた言葉ではないのだろう。
むしろただ感じた想いを、自ら口にしただけだ。
であれば一々憤慨するのは無駄にも等しい。それどころかこちらが動揺するだけ、相手につけ入る隙を与えることになる。
とはいえ、その感想――戦力に不足があることを看過されることは不味い。
ここは一手打たなくては。
トヌカポリはなるべく柔和で落ち着いた表情を作りながら、ゆっくり静かに返答する。
「いやいや、別にアタシらが本気を出せばどうにでもなるさね。現に撃退はできている。ただ突発的に発生する蛮族はやはり驚異で、万が一ってこともある。まずは事前調査が必要ってのが頭の固い他の杖持ち達の見解なのさ」
少々苦しい言い訳かもしれないが、道理にはかなっているとも思われた。
特に具体的な行動を起こせない理由を内部意思決定の遅さに起因させる辺り、それなりに説得力があるだろう。
加えて蛮族の驚異もマイノグーラの面々に伝える。
突発的に発生する蛮族というのは今まで確認されたことはない。大抵が、というより常識的に考えてそれらは遠方から来る。であれば視認できるし、大量に発生するのであれば事前の兆候がある。
国内の領地に突然湧くように現れる危険生物など国家として考えるなら最大級の厄介事だろう。
その点を強調しつつ、マイノグーラの興味を自らの国力から反らす熱弁を振るう。
「確かに蛮族は厄介ですねトヌカポリ様。特に突然発生するという現象が解せないです。対処は容易けれど、さりとて根本の解決は難解。と言ったところでしょうか?」
「そうなんだよアトゥ殿。だからこそ今は蛮族どもが何故突然発生するのか? について調査していたところさね。まぁ御国との出会いまでは予想していなかったがね」
「我々も驚きでした。交流を持つための使節団を送るところではありましたが……」
しめた。とトヌカポリは内心で自らに賛辞を送った。
実に上手に躱すことができた。
案の定マイノグーラの興味は蛮族に移っている。これでフォーンカヴンの国力低下について良からぬ企みをされる必要性がなくなった。
後はいくらかの支援を引き出せれば万々歳。
実際マイノグーラが存在する大呪界はドラゴンターンの街とも近く、蛮族の発生がおきてもおかしくない場所だ。
おそらく大呪界が複雑に入り組んだ場所のため現状蛮族がそちらに向かってはいないが、今後も彼らが安全に過ごせるという保証はどこにもないのだ。
加えて、万が一ドラゴンターンが落ちれば蛮族がその地を拠点にする可能性がある。そうなった場合の脅威度は突発的な襲撃の比ではない。
自分たちの街であるがゆえ絶対落とさせはしないという自負がトヌカポリにはあったが、マイノグーラがどう考えるかはまた別である。
つまり、マイノグーラも他人事ではないのだ。フォーンカヴンの代表トヌカポリはそこをうまくつけた。
「それにしてもドラゴンターンの街が存在する場所も少々厄介ですね。他国のことに口を挟むつもりはありませんが、あの様な飛び地だとフォーンカヴンの皆様としても少々守りが難しいでしょう」
「ん? ああ、まぁいろいろ事情があってね。あの場所に根を張ることにしたのさ」
更にトヌカポリはごまかさねばならない事案がある。
ドラゴンターンの街には竜脈穴が存在している。純粋マナが吹き出すその場所は、彼らが土地の探索中に偶然見つけた奇跡の地だ。
人が扱うには到底御しきれぬ量の魔力。儀式魔法等でもこれほどまでに大規模なマナは必要ない。
現状ではそれらを利用する手立てはないが、逆に言えば竜脈穴のマナを活用する技術が完成すれば他の国家を一気に引き離すだけの力が手に入る。
そのため強引にドラゴンターンの街を築き上げ、密かに研究を続けてきた。
蛮族の問題が発生しなければ今頃その
どうにもうまく行かぬ世の理不尽さに嘆きながら、トヌカポリは至って変わらぬ声音で嘘をついた。
「そうなのですか。まぁ少し離れた場所に街を築けば、それだけ周辺含めた土地の所有権が主張しやすいですからね。事情もお有りとのこと、常に合理的に物事が進まないのもまた世の常です」
「まったくの同意さ。アタシもあの蛮族が出てこなかったら今頃祖国でのんびり茶でも飲んでるところだったんだがねぇ……とは言え、アトゥ殿やマイノグーラ、なによりイラ=タクト王と出会えたんだから、不幸の中にも幸運はあるってもんさ。
……まっ、杖持ちを二人も周辺調査に送ることが出来る。この事実を我が国の余裕と見て欲しいさね」
「フォーンカヴンと会えて、良かったよ」
「ええ、ええ、そのとおりでございますねタクト様! 世の中フォーンカヴンの皆様のように言葉を交わせる方ばかりだと我々も心穏やかに過ごせるのですが」
話し合いの雰囲気は至極和やかだ。
この綱渡りもどうやら無事やり過ごせたらしい。
ペペが交渉に余計な口を挟まなかったことも幸いした。彼が積極的に会話に混ざっていればこうはいかなかっただろう。
トヌカポリはこの瞬間、なにか胸の奥から奇妙な違和感を感じ取った。
ふと、ペペが静かにしていることを疑問に思ったのだ。
「あれ!?」
「「「???」」」
全員が素っ頓狂な声を上げた主へと視線を移す。
そこにいるのは今まで一切口を挟まなかったペペだ。
彼はその童顔に何やら難しい表情を浮かべながら、両腕を組んで悩みこんでいる。
はたしてなにがあったのだろうか?
先程の会話で難しい部分でもあったのだろうか?
「どうかしたの?」
トヌカポリが尋ねるまえに、タクト王が問うた。
この場においてペペ以外の誰しもが尋ねるであろう言葉を受け、ペペは相変わらず難しい表情のまま小さく頷き、自分の考えをそのまま口に出した。
「このままだと国が滅びるから、なんとかピンチを脱出するために大呪界を調査するんじゃなかったの?」
「ペペ……アンタって奴は」
「あっ、あれ? 僕なにか間違ったこと言いました?」
「えっと、その。トヌカポリ様、なんと申しますか、同情します……」
「…………」
そうして静かな時が訪れる。誰しもが沈黙しか術を持たなかった。
トヌカポリに至っては頭を抱えるばかりだ。
それもそうだろう。国家の機密をこうもホイホイと交渉の場でぶちまけられてしまったのだ。流石の彼女とてこの場を取り繕うほど弁舌にすぐれている訳ではない。
むしろどの様な人物であっても、たとえ稀代の才能を持ってしてもこの難局を乗り越えることは難しいだろう。
そう断じてしまうほどに、ペペが漏らした言葉はフォーンカヴンを窮地に立たせた。
だがたとえ失言によって窮地に陥ったとしても、相手がどの様な反応を見せるかによって描かれる未来は様々な顔色を見せる。
「アトゥ」
「はい、タクトさま」
……そしてどうやらフォーンカヴンの未来に関しては、意外なことに歓迎すべき方向に向かおうとしていた。
「トヌカポリ様。我々はフォーンカヴンに対して何らかの悪意や害意を有している訳ではないのでご安心ください」
まるで見えない繋がりで自らの主と意志を疎通しているかの如き態度で、目の前の少女はマイノグーラの見解を述べた。
その表情はどこか困り顔。自分たちの失態に同情を見せているのであろうということは理解できたが、その奥にある真剣な眼差しから侮辱や冗談で先の言葉を言っているのではないことは明らかだった。
「あまり信じられないかもしれませんが、我々の興味は常に内側に向いております。魔たる存在である我々が外部に対して悪意を持たないのは奇異に思われますが、それが我々の、ひいてはタクト様の望みなのです」
到底信じられない言葉が彼女の口からもたらされた。
魔たるものは生きとし生けるもの全ての苦しみと、世界の破滅を望んでいると一般的には言われている。
その様な定説の中にあって異常とも言える主張。
だが嘘だと切り捨てることもできぬのは、今までの歓迎や彼らに付き従うダークエルフたちを見れば明らかだ。
困惑と動揺を隠すこともなく、トヌカポリはかぶりを振りながらタクトへと視線を向け問いただす。
「しかし魔という存在は……。 いや、確かに、ウチラもまぁ、何事もないのが一番だと思っちゃいるが……」
「平和が一番」
「……むぅ」
そう言われてしまってはもはやどうしようもない。
この場でイラ=タクトに対して追求の言葉をぶつけられる程トヌカポリは心臓が鋼でできている訳でもないし、無知蒙昧な愚か者という訳でもない。
しかしながら平和と来た。
正直怪しさはこれでもかという程あるのだが、万が一事実であるのならこれほど自分たちの思惑と合致していることもない。
「ただ日々を穏やかに、ひっそりと。むしろ他所の国にいらぬちょっかいを出されてこの平穏が崩されることの方を心配しております」
「ああ、クオリアとかイル=ナーとか話すら出来なさそうだからねぇ……」
「わかっていただけますか」
「うちもいろいろ言われて迷惑してるさね」
当然だろうなとトヌカポリは納得する。
いくら彼らが平穏を愛し他国への侵略を露程も考えていなかったとしても、他の国々はそうも行かない。
一応様々な種族が混在しており、多種多様な文化に理解のある多民族国家であるフォーンカヴンとて決断するに窮しているのだ。
神や精霊の善性をこれでもかと盲信して、暇さえあれば祈りを捧げているような者たちではどの様な反応を見せるか火を見るより明らかだろう。
ふむ、とトヌカポリは先を見据えた思考に入り込む。
いずれ事が露見した時、フォーンカヴンは決断せねばならぬだろう。
善なる秩序の徒を標榜し、服従と恭順を求め彼らの法を押し付ける善なる勢力。
そして平和と安寧を望むと宣言し、友好と対話を求める邪悪なる勢力。
どちらについたとしてもなかなかどうして、面倒なことだけは明らかで今から頭が痛くなってくる。
「しかしなるほど、此度の件、いよいよもって我々も無関係とは言えなくなりましたね。何らかの対処が必要かと思われます。王よ……いかがでしょうか?」
「友達とは助け合わないと」
「さっすがタクトくんです!!」
「お前はもうすこし黙っていなペペ!」
「あいたぁ! 今日はいつもより叩かれる!」
トヌカポリが頭を悩ませている間に支援は決まってしまった。
もうどうにでもなれと思った彼女は、このまま流れに身を任せることにした。
もはや自分如き器の小ささで大局を見定めようとしたところで頭痛を引き起こすだけだ。
大切な場において全ての思考を放棄するとはいささかを超えて愚挙に等しい行いではあるが、彼女とて伊達に年を経てはいない。
最後の切り札はちゃんと残しており、現状それはうまく機能していた。
「ふむ、王もこのように仰っています。ドラゴンターンの件に関してならお手伝いできるかもしれません。それに様々な能力を有する蛮族は我々にとっても有意義な敵ですので……」
「やったぁ!!」
喜び両手を上げるペペの表情をじぃっと観察しながら、トヌカポリはマイノグーラの支援に手応えを感じる。
彼らの力量を見定めてはいないが、それでも側近であるアトゥを見る限り安心できるだろう。蛮族程度では手も足も出ないのは間違いない。
となれば防衛一辺倒だった方針も転換でき、蛮族の発生に関して大規模な調査も行える。
この状況下ではドラゴンターンの放棄も視野に入れねばならぬと考えていたところだ。都市の存続が確定に等しい状況になったばかりか、光明が見えたのは実に素晴らしい。
ペペの失言には肝を冷やしたが、結果として良い方向に進んでいるのではないか?
もっとも、弱みを握られた上これだけのものを引き出したのだ。
それ相応の礼をして然るべきだろう。
少なくとも、先の貿易で要求された日用雑貨程度では役不足は明らかだ。
さて何を言われるか。
トヌカポリは覚悟を決め、彼らの判断を聞き出す。
「ありがたい話だね。だが世の中善意という言葉ほど胡散臭いことはないさね。アンタたちも国家なんだ。利益なしでは動かない。馬鹿のおかげでうちの足元も見放題。――対価として何を望むんだい?」
「竜脈穴」
ニコニコと屈託のない笑顔で答えるアトゥ。
間髪いれずの返答に、一瞬にして全てを悟る。
この時ばかりは本心から己の浅慮と迂闊さを呪うトヌカポリ。
どうやら相手の方が何倍も上手だったらしい。
「やっぱり、お見通しって訳だねぇ……」
そう言えば自分は今まで他所と交渉なんてことをしたことがなかった。
そのことに気づき、どこか心の中に己の能力に対する驕りがあったのだと理解する。
とは言え、万全を期していたとしてもかの国相手に対等に立ち回れるかは微妙だと、同時に彼女は諦めもした。
(なんだい、アタシもペペのことを馬鹿に出来ないものだねぇ)
自嘲気味に笑う。
状況は最悪に等しい。竜脈穴はフォーンカヴンにとって最重要とも言える機密事項だ。
南部大陸の過酷な環境にあってなお未来に希望を持てるのも、竜脈穴がもたらす膨大なマナに期待を寄せていたからでもある。
まさしくフォーンカヴンの急所とも言える場所。
その場所を要求されては今後国力で他国と対等に立つことは難しくなる。少なくとも、マイノグーラには頭が上がらないだろう。
「共同管理でも構いませんよ? 現状そこまで大規模にマナが必要なわけではありませんから。ただ変換元素はこちらで指定させていただきます」
「竜脈から出る純粋マナを元素変換……ねぇ。アタシゃ初めて聞いたよそんな技術」
「おや。これは一本取られましたか?」
その言葉でトヌカポリは自分たちがすでに歴史の大きなうねりの中にいることを理解する。
はじめから彼らを欺こうなど土台無理な話であったし、かといって仲違いすることも難しい。
どうやら自分たちの数歩先を行く魔法技術を有しているらしい彼らと手を組むしか、道は残されていないのだろう。
であればだ、腹をくくればよい。
毒をくらわば皿まで、だ。
トヌカポリは先程まで見せていたやや神経質で気難しい表情を崩すと、カカッと笑いながら気が抜けたように椅子へとゆったりもたれ掛かる。
覚悟を決めたのだ。
「イラ=タクト王、そしてアトゥ殿。ペペはね、馬鹿なんだよ。うちで一番の大馬鹿者さ!」
肩をすくめながらおかしそうに、だがどこか誇らしげに、トヌカポリは語る。
突然の告白にさしものアトゥやタクトもぎょっとし、言葉を探しているようだ。
ちなみに大馬鹿者と評されたペペ本人は何がおかしいのかコロコロ笑っている。
「えっと……それに関しては私からはなんとも」
「意地悪言っちゃダメだよ」
やんわりと注意をするマイノグーラの二人。
最大限に気を使った邪悪なる存在らしからぬその態度に、トヌカポリは大声で笑いながら「しかしだ」と付け加える。
「ペペのヤツはね。人を見る目は一等にいいんだよ。うちの国で誰よりも……一番人を見る目があるんだ。今まで間違えたことはない。一度もだ」
フォーンカヴンはカードを切った。
この場でペペが持つ才能にかけることにした。
国家が誇る、歴代最高の杖持ち。
国難の時代を切り開く、偉大なる指導者の才能を。
――全ての国家にはその命運を左右するほどの効力を発揮する最終手段が存在する。
その能力がどの様な形であるかはその時代や国家の方針によって様々ではあるが、フォーンカヴンとて例外ではない。
世界の誰も――外側の存在であるタクト達ですら知らないその法則。
「ペペ! アンタが判断しな。杖持ちにはその権限がある」
「もう、お婆ちゃん。僕最初から言ってるじゃない……」
この場の誰にも――世界中の誰にも知られることなく密かに発動したそれは……。
「マイノグーラの人たちと友達になりたいってさ」
それは『大儀式』と呼ばれていた。
「そういうわけだ。杖持ちのトヌカポリ並びにペペの名において、御国マイノグーラと我が国フォーンカヴンに置ける正式な友好関係を求める。いいね?」
「喜んで」
ここに同盟は成った。
全てトヌカポリとペペの独断だ。
これほどの案件、本来ならば国へと帰り他の杖持ちと意見を交わさなければならないだろう。
むしろそうすることが当然であり、ここまでの独断専行は杖持ちとしての権力の濫用であると糾弾されてもおかしくはない。
だが彼らは決断した。
その結果が何をもたらすのかは未知数であったが、何故かこれが最善であるという不思議な確信がフォーンカヴンより訪れた二人の胸中にはあった。
=Eterpedia============
【完全なる交渉】大儀式:フォーンカヴン
国家の命運を決する重要な交渉において、可能性を超えた結果をもたらす。
あらゆるマイナス要素をプラスに転じ、最高とも言える成果に塗り替える。
※この効果は指導者が『お馬鹿なペペ』の時にのみ使用可能です。
※一度使用されると二度と発動しません。
―――――――――――――――――
=Message=============
大儀式【完全なる交渉】が発動しました。
今後フォーンカヴンとマイノグーラの国家間友好値が『好意的』より下がる事はありません。
※フォーンカヴン側による故意の裏切り行為によって発生するマイノグーラの好感度低下は除きます。
この交渉結果がフォーンカヴンの未来に与える影響は『甚大』です。
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