i l y 永遠に翔
@ao627
第1話 カケル(起)
オレの名は翔。
翔と書いてカケルと読む。
生まれも育ちも大阪。
高校2年になる春、東京に引っ越してきてから早数年、今も変わらず東京在住中。
大阪にいるころからオレには探したい人がいた。
正確には探したい『人たち』やな。
その『人たち』とオレとの関係。
それは前世に遡る。
オレは前世の記憶を持って生まれてきた。
だからこそ、その『人たち』=あいつらの今を知りたかった。
うーんと昔の話。
前世ではあいつらよりもオレの方が年下やったけど、小さい頃からご近所さんでいつも3人でおった幼馴染。
いつの頃からかあいつらが好きどうしだっていうのも、わかってたな。
やけど、3人でいたんや。
お邪魔虫やったと思うよ、自分でも。
そやけど、オレにはオレなりの理由があって3人でいたんよ…。
あいつらホンマにいいやつやねん。
せやから、ちっさい頃からいつも3人でいたんやけど、あいつらがお互いがお互いを好きなんやと気がついたとき、もうオレは必要ないんやと、それは俺も思ったよ。
二人きりにしてあげんとって。
実は、オレとあいつは親同士が決めた許婚やったんや。
生まれたときから、オレとあいつは結婚することが決まってた。
でも、あいつが好きになったのは、オレじゃなかった。
オレは考えて考えて考えて行動した。
でも、オレの考えが独りよがりだったから、あいつらを失うことになってしまった。
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