第11話 ラマニアの名器
「はぁっ、はぁっ、はぁっ!!」
ラマニアは激しく肩で息をしていた。
二度目なので初めての時よりは楽になると思っていたのに、その予想を裏切られたといった様子だ。
ラマニアには悪いが、俺のほうは初めての時より体の負担は幾分マシに感じられる。
「ラマニア、大丈夫?」
「はぁ、はぁ、は、はい……。り、リン様は……その………」
「ああ、俺は大丈夫だ。初めての時より全然マシかも」
「そ、そうですか……なんかズルいです」
そんな、ズルいとか言われてもなぁ。
「わ、私ももっと特訓して、『
そうか、俺が今回これだけ余力が残っているのは
ならばラマニアも訓練を積めば体への負担ももっと軽減できるかもしれない。
「それはやめておけ」
「えっ?」
突然の声に驚いて振り返ると、それはヴィアンテ様だった。
「ヴィアンテ様!?」
「今のはどういう意味ですか?」
先ほどのヴィアンテ様の言葉に、ラマニアが噛みつくように詰め寄る。
昨夜のラマニアの自主訓練を見てしまった俺も、それを否定するようなヴィアンテ様の言葉には違和感を覚えた。
「ラマニア姫よ、そなたの努力を否定しているわけでは無い。だが単純に『
「何故ですか?」
今の質問は俺だ。
ラマニアに言わせてしまうとヴィアンテ様への反感の気持ちを増幅させてしまうように思い、あえて俺が先にその質問を口に出した。
「うむ。本来『
「そ、それは……はい……」
「もしもそなたの『
そういう事か。
次元の門『
その『
「そんな『
「そっ、それは!!」
「ヴィアンテ様!その言い方は無いでしょ!!」
「勘違いするな。私は今のラマニアの『
「ヴィアンテ様………」
なるほど、そういう意味だったのか。
ヴィアンテ様の説明を聞いて、全てが納得できた。
「ラマニア姫、そなたの訓練の全てを否定はしておらぬ。『
「わかりました………」
どうやらラマニアも納得してくれたようだ。
だがそうなると、今後のラマニアの負担をどうするかという問題は解決できないという事じゃないのか?
挿入のたびにラマニアが苦しむのなら、それは俺も心苦しい。
「ふっ……安心せよ。ラマニア姫、明日からはそなたもリンの
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