思い出道楽

オッちゃんシリーズ：オッちゃんとパソコン。（2010年）

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私は今、在宅勤務をしています。

結婚して遠くに引っ越す折りに退社することになっていたのですが、後任がなかなか決まらず、社長から遠方の在宅でもできる仕事だけ引き続きやってくれと言われたからです。

結果、在宅なんだからラクだろうというのと、不況も手伝って、どんどん給料は減らされたのですが、お小遣い（ホントにそのレベル）くらいにはなってるので、ないよりはいいかと思っています。仕事量が多かった年は、年末にボーナスでその分をいただくこともあるし。

で、その会社では、社内も取引先も含めてなぜか周りには年齢層の高い人ばかりがいて、日々いろいろ可笑しいことや、意味不明なことや、困ったことが起こり、おもしろ過ぎて、時々ブログに書いてました（仕事と関係ないプライベートなもの）。

話は古いのですが、それをこれから転載していこうと思います。

「オッちゃん」とは、すべて同一人物ではなく、複数人が混ざっています。

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『オッちゃんとパソコン』

オッちゃんが電話して来た。

パスワードを入れないと開けないデータが送りつけられたらしく、

どうやっても開けない、と。

ったく、オッちゃんにそんな高度なもん送ったらアカンやろ～と、

誰だかわからない送り主にツッコミ入れながら、

電話で説明できるだろうか…と、一抹の不安。

オッちゃんがこのところ進歩したのは、アルファベットの大文字と小文字の区別ということが意味を持つことを理解し始めた点で、今回も、これが何か関係あるのか？と言ってきた。

そうですそうです～！と褒めちぎっておいて、それと同じように入力できますか？と訊くと、

「小文字の打ち方がわからない」

という、意外なお答が。。。

あのね、普通に打つと小文字ですよね？と言うと、

じゃあ、大文字はどう打つの？と言うので、「シフトを押しながら」ということを説明しつつ、「シフト」とかわかるかなぁ…と、また一抹の不安が……。

案の定、電話の向こうで、頭の上に「？」マークを浮かべてる図が聞き取れた。

恒常的にキャップスロックでもかかってるのか？と思いつつ、電話ではキーボードも画面も見えないのでそこに突っ込むと話がますますややこしくなりそうだし、私の方がWindowsの細かいところがよくわかってないので、そこは触れないでおいて、コピペ作戦を授けることに。

——メールについてるパスワードをマウスでビューーーッとなぞって選択してください。

——ビューーーッとやったよ。

——選択されました？

——？？？

——あぁ、ビューーーーッとやる時、マウスをクリックした状態でやりました？

——あぁ？（しばし沈黙）あぁ！字が白くなった。

——その状態で、コントロール（←ここがウロ覚えで不安だったのだが、あってるのだろうか？）と『C』を押してください。

——押したよ。

——それから、ダウンロードの画面に行って、パスワードを入れるところに、コントロール『V』と入れてください。

——何もならない。。。

——パスワード入れるところにマウスをあてて、クリックしてから入れました？

——あぁ…。（しばし沈黙）一つしか入らない。。。

——（なヌっ！？）んーむ、ちょっと待ってくださいね（と、私も考える）

——もしかして、コントロールってのは、それを押したままVを押すの？

——（なるほど、そういうことか…）そうですそうです！押しながら、です。

——入れてみたけど、パスワードが違うって出る。。。

——（なヌっ！？）じゃあ、もう一度やり直しましょう。メールのパスワードを選択して、コントロールを押したまま『C』です。

——はい、やった。

——ダウンロード画面で、パスワードのところにマウスをあてて…

と、もう一度順を追ってやってもらう。

——だめだ、パスワードが違うって

もう、これじゃあラチもアカンので、私に転送してくださいとメールを転送してもらって、こっちで開いてからパスワードのいらないデータ転送サービスで送りました。

そして、しばらくたってから、オッちゃんから「シフトを押しながらやったら大文字が打てた」という喜びのメールが！

また一つ進歩したオッちゃんであった。。。

そうよ、何ごとも一歩一歩よ！

がんばれ、オッちゃん！！