いい香りですね。
******
過去に別のところに書いた香水シリーズ?の2本目。2010年の話です。
******
たった数日の間に、すっかり秋になりました。
風が吹くと寒い。。。
さてはて。
私は、2、3年に一度香水を変えてます。
計ってそうしてるわけではないし、結果としてそのくらいのスパンになってるような気がしてるだけで、もしかすると、もっと長かったり短かったりしてるかもしれないけど。
変える理由は、
気分を変えたい。
とか、単なる思いつき。
とか、たまたま別のを勧められた。
とか、たまたま別のお気に入りを発見した。
とか、自分で飽きて変えたいと思った。
とかとか。
ちなみに、変えてしばらくすると慣れてしまって、つけた自分はまったくそのにおいを感じなくなってしまう。
そういう状況が長く続くと、ふとさびしいような感じにもなるし、自分で感じなくなってしまうと、つけ過ぎていてもわからなかったりする。
なので、ある程度の間隔で変えるのは、悪くないと思います。
昔、タクシーに乗った時、運転手さんに「お客さんが乗ってきた時にした香り、すごくいいですね。妻にプレゼントしたいので、なんていう香水か教えてください」と言われたことがあった。
エルメスのイリスと教えてあげた。
なんでも、その運転手さんは香りフェチで、自分でも(職業柄もあって)常時つけるわけでもないけど、買って持っていたりするということだった。
で、ムスク系が大好きで、単なる「ムスク」というのも持っていたけど、それが空になった。また買おうと思ったら、もうどこにも売ってなくてとても残念という話をひとしきりしてきたので、そういうのがありそうな所に訊いてみますか?と言うと、ぜひぜひということで、連絡先をくれました。
ところが、当時、店頭はもちろん、通販でも手に入らず、残念なお知らせをするために何度か電話をしたけど、昼間は運転中か夜勤明けで就寝中か、全然電話に出なかった。
そのうち、こちらもあきらめてそれきり。
こんな話を思い出したのは、昨日、運転手さんと同じようなことを私もしたからなのだった。
某所を歩いていると、長ーい茶髪のストレートヘアをなびかせたお姉さんが前を歩いていて、ものすごくいい香りがしたので、「すみません、すごくいい香りがするんですけど、よかったら何つけてるか教えてもらえませんか?」と。
ちょうど、今使っているのがあとアトマイザー1本分くらいでなくなりそうで、そろそろ変えるのもいいかもと思ったりしてたのだけど、お店で選ぶのって、けっこうメンドーというか、いくつもかぎ比べていると、だんだんわからなくなるので大変なのだ。
お姉さんは、iPodか何かのイヤホンを耳にツッ込んでいたらしく、すぐには気づいてくれず、肩をトントンされてやっと振り向いた。
私が上記の質問をすると、「あれー何だっけ。。。○○系の…(←香りの系統)」と言いながら、バッグからボトルそのものを取り出して、「これです!」と、まるで印籠のように私に向ける。
メーカーもわからないらしい。
そこでも売ってると思います、と、ドラッグストアを指差す。たぶん、高級ブランドでもなく、カジュアルなものなのでしょう。ためしに使うにはちょうどいいかも。
で、品名を覚えてお礼を言って別れました。いいお姉さんだった。。。
以前にも、あぁ、この香りいいなぁと思った場面は何度もあって、そのたびに訊いてみたい衝動にかられてはいたものの、実際に聞いたことは一度もなかった。
それが、全然臆面もなく、肩をトントンしてまで訊くなんて…私ったらいつからそんなずぅずぅしい女に。。。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます