奴隷(なぜか裸)と魔法使いのモンスター討伐

renovo

序章

「玲香、俺が助けるから待ってろ」

「助けて圭。私はこのドラゴンにとらえられてしまったのよ」

「かわいそうに。俺の攻撃をくらえ」

 ドラゴンにとらえられた玲香はドラゴンの体に巻き付けられて宙を舞っていた。

 ドラゴンは圭に向かって炎を吐き続ける。

「これでもくらえ、ファイヤーストーム」

 杖からぐるぐるの炎が飛び出て、ドラゴンの顔を直撃する。

 ドラゴンの体がうねり、玲香は地面に落ちる。

 圭は玲香の元にかけよる。

「大丈夫か? 玲香」

「大丈夫なわけないじゃない。はやくあの龍を倒してちょうだい」

「わかった」

 圭とドラゴンは向かいあい、対峙する。

 するとドラゴンが何やら雄たけびをあげた。

「グアアアアアアア」

 ドラゴンがそう叫ぶと、雲行きが突然変わった。そして雨雲から雷が落ちてきた。

 圭は玲香を抱えて走りだす。

「私重くない?」

「今それどころじゃあないだろう」

 雷は圭のいた場所に直撃したが、逃げた後なので大丈夫だった。

「玲香。俺は今まで隠していた。このドラゴンを吹き飛ばす魔法があることを。ただあまりの威力に僕と君は吹き飛んでしまう」

「なんでもいいから、早くして」

「いくぞ。玲香。アンドロメダファイヤー」

 月が赤く染まる。ドラゴンはそれに気づいていない。

 次の瞬間月から炎がドラゴンめがけて降り落ちてくる・・・・・・・・・・

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