第三の道

Arbmunep

第1話 はじまりの日

この世界には知られていない存在が居る

一般的には無いと言われている死後の世界の住人達だ

実際の彼らは想像されているよりずっと平和で豊かな暮らしをしている

しかし、彼らを怒らせない方が良い

基本的に彼らは干渉してこないが、時々干渉が起こる

困った事に彼らもどうしたら現世に干渉出来るのか分からず

日々、研究をしているのだ。悪だくみではなく、現世の人と交流できるならば

死後の世界がさらに豊かになるからだ。

そんな時、現世で死後の世界を研究しようとする男が現れた。

偽物や創作物では沢山いる。しかし彼は本格的に研究をしていた

ある日彼の元に一通の手紙が届いた。

「そこの紳士様...お手紙が...」

彼は独身だ。同居人も居ない聞こえるわけがない!!

振り返った瞬間そこには手紙が確かにあった。

--月--日--時 行灯タワーへ来られたし...

そんなタワー聞いたこともないぞ・・・

彼は誰かの悪戯だろうと真剣に考えなかった。

そんなこんなで本業、研究、本業、研究・・・これを繰り返していた。

しかし月末に事件が起こったのだ

「君、明日から来なくて良いから…」

男は絶望した。何故だ?勤務態度も悪くない

「実は君に関して匿名の情報が…」

男は理解できなかった。詳しい理由を問い詰めても言えないの一点張り

渋々納得して男は帰宅。

男は怒り狂った「なぜ俺が???この時期に????」

物にも当たり散らかしていると忘れていた例の手紙が目の前に落ちる

これだ!!!!男はありきたりな展開だが

これはチャンスじゃないのか?そう思って

行灯タワーなるものをインターネットで検索した

当たり前だがヒットしない…色々試行錯誤をしている間に閃いた

灯行タワーじゃないのか?!?!?!

すると見事にヒットした。これだ!行くしかない

俺の最後のチャンスだ。しかし男は戸惑った

手紙の最後に研究資料をすべて持ってこいと書いてあった

俺の研究に興味あるなら最初から言ってくれよブラザー

フフフ…男は決心した。

よし、行くぞ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る