ラスボスと闘うまでは死ぬもんか

泥んことかげ

第1話【最初の物語】


昔からだが朝起きるのは、苦手だ。特に最近は、もっと苦手だ……何故なら決まっていつもが起こしに来るからだ。


「やぁ勇者君、上手くやってるようだが私に寝たふりは、通用しないよ??」


口元からは、溢れでる笑みが隠せないほど話す言葉が無邪気に感じる。


【必殺☆快楽のくすぐりヘブンズハンド☆】


(こちょこちょこちょ)

【返事がない。ただの木偶の坊のようだ】

(こちょこちょこちょ)

【返事がない。ただの……】


「起きるから!!わかったからもうやめてくれ!!」


俺は、いたずら好きの魔の手を振りきると逃げ出すように部屋の隅へ走り寄る。


「はじめから素直にすればいいのに~。その仕草が【勇者君らしくて好きだよ】へへへッ」


そういって「ニコニコ」している彼女の、悪魔みたいな笑顔が余計に怖かった。


「さぁ勇者君!!お城を探検しよう!!」


元気いっぱいな声でそういうと、柄にもなく彼女は、「口笛」を吹いていた。



【結末まであと3107文字】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る