CAPTAIN-BREAD -PRINCESS OF EVE-

オリーブドラブ

これまでのあらすじ


CAPTAINキャプテン-BREADブレッド(第1作)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889370377

 2121年4月。とある某国の紛争地帯に、陸軍を脱走し飢えた子供達のために戦い続けている戦闘改人コンバットボーグの兵士がいた。CAPTAIN-BREADと呼ばれているその男――叢鮫颯人むらさめはやとは、20年前の旅客機事故から生き延びた唯一の生存者であり、両親の屍肉を喰らい生きてきた過去を持っていた。

 やがて彼は陸軍のトップにして某国の実権を掌握している独裁者・GENERALヴィルゴス-VIRUSヴァイラスことヴィルゴス・ロイドハイザー将軍と、彼が率いる特殊部隊・VIRUSヴァイラス-FORCEフォースを倒し、次なる死地を求めて旅立つのだった。


ROBOLGERロボルガー-Xクロス(第2作)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889370589

 2121年5月。新宿を根城とする国際犯罪組織・BLOODブラッド-SPECTERスペクターの悪事が横行する中、刑事である父を殺された篁紗香たかむらさやかは無謀な復讐に挑もうとしていた。そんな彼女を救うべく、私立探偵・火弾竜吾ひびきりゅうごは相棒である人工知能搭載型バイク・ロブと共に、BLOOD-SPECTERを追うことになる。

 やがて組織の首領が所有していた自律人型兵器・機甲電人オートボーグの最新型である、DEVASデヴァス-TAKERテイカーと相対することになった彼らは、人間と機械が力を合わせて初めて進化を発揮する半機甲電人ハーフ・オートボーグ――ROBOLGER-Xとなり、BLOOD-SPECTERを圧倒する。20年前の旅客機事故をきっかけに誕生したその「力」で東京に平和を取り戻した彼らは、今日もしがない私立探偵として、貧乏という悪との戦いを続けていた……。


PALADINパラディン-MARVELOUSマーベラス(第3作)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889509236

 2121年6月。東京の孤児院で子供達と暮らす結城輝矢ゆうきてるや穂波花奈ほなみはなは、紅い落雷という奇妙な現象を目撃していた。それは、剣と魔法の異世界――セイクロスト帝国の使者である、ジークロルフ・アイスラーの仕業だったのである。

 かつてセイクロスト帝国の第2皇子として生まれていながら、権力争いから兄を守るために地球へと逃れていた輝矢ことテルスレイド・セイクロストは、今もなお自分の力を恐れ、抹殺しようとしている兄・ルクファードを説得するべく、彼の手先となっていたかつての恩師であるジークロルフと対決する。帝国最優の聖騎士パラディンを意味する称号である、PALADINパラディン-MARVELOUSマーベラスの名を背負う輝矢は、ジークロルフが率いるSACREDセイクリッド-SABERSセイバーズを打倒し、圧倒的な力の差を見せつけた。そして花奈と子供達に見送られながら、輝矢はジークロルフ達と共に帝国へと帰還することになり……。


GRITグリット-SQUADスクワッド(第4作)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890250760

 2121年7月。輝矢の説得により、セイクロスト帝国の皇帝となっていたルクファード・セイクロストは、彼の知人である花奈や孤児院の子供達と共に、弟を帝国に受け入れようとしていた。しかし国民からの高い人気を得ている輝矢の存在を疎ましく思っていたルクファード派の貴族達は、彼を唆し最強最悪の魔人・VAIGAIONヴァイガイオンを復活させてしまう。

 ルクファードの命を削り力を増していく魔人を抑え切れず、輝矢は地球への退却を余儀なくされ、ジークロルフと花奈は投獄されてしまった。だが、花奈の公開処刑が執行される寸前、輝矢はCAPTAIN-BREADこと叢鮫颯人と、ROBOLGER-Xこと火弾竜吾の2人を引き連れ帝国に帰還。20年前の旅客機事故を起こした一族の娘として、死刑を受け入れようとしていた彼女を救出する。そして、自力で脱獄していたジークロルフも無数の異世界から数多のヒーローを召喚し、魔人を倒すべく尽力していた。

 かくして、輝矢を筆頭とするヒーローチーム・GRITグリット-SQUADスクワッドと魔人による総力戦が始まり――並行世界パラレルワールドから駆けつけてきたロイドハイザー将軍や、DEVAS-TAKERを所有する紗香の協力もあって、最後は輝矢達の勝利で幕を下ろした。全ての戦いを終えた輝矢は、ルクファードやヒーロー達に見守られながら花奈と結ばれ、第2の皇帝として帝国と兄を支えていくことになるのだった。


・そして……

 2121年12月。魔法という超常の力がありふれている「異世界」の存在が明らかとなり、全世界が騒然となる中――東欧のとある小国では、欲深な大臣によるクーデターが始まっていた。

 異世界とのビジネスを始めるための「原資」として、祖国を売り払おうと画策する彼の野望により、小国の王女であるエヴェリナ・ノヴァクスキーは生まれ育った故郷を追放されてしまったのである。

 そして吹雪が絶えない山を彷徨い歩き、飢えに苦しむ彼女の前に――流浪の傭兵・CAPTAIN-BREADが現れた時。その旅路の末路を綴る、最後の物語が幕を開ける――。

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