高知のタクシー事情。

書いてて思い出したのは、観光タクシーを頼んで中岡慎太郎の生家跡などに行ったのは、檮原に行った翌日でした。なので話が前後してますが、今回は、檮原でその観光タクシーを紹介された話から。


私が地図を見せて相談したオッちゃんは、観光バスの会社の人らしく、効率よく観光するにはどうしたらいいかという私の相談に「観光タクシーを使う」という提案をしてくれた。

「おれの昔の同僚がタクシーやってるから、話を通してやる」ということですぐに電話してくれて、檮原から帰るバスを降りたら自分で電話して詳細を相談しなさいという段取りになった。元観光バスの運転手なので、観光案内に慣れていて心強いという触れ込みだった。


それはまったくそのとおりで、その運転手さんとの時間が楽しかったことはいくつか前のエピソードにも書いたところです。

料金交渉ではちょっと渋られたのだけど、確か、時間制限を厳密に設けることで、予算内で請け負ってくれることになったんだったと思う。


で、今日の話は、高知の観光タクシー事情(2012年当時)。


檮原から帰り、夜にかつおのたたきなどの名物を食べようと、高知城の近くのひろめ市場へ行きました。

その帰りのタクシーの中で観光の話になって、明日、タクシーであちこち回る予定と言ったら、どういう契約にしたのかと運転手さんが訊いてきた。

私の話を聞いた運転手さん、「それは高過ぎる」と言う。紹介ということで、しぶしぶ私の予算でOKしてくれたくらいなのに?


自分の会社なら○○円でいいとまで言う。

でも、もう先約を断るわけにもいかない。明日、迎えに来てもらう時間まで約束している。

そっちのタクシーの案内が終わったら公共交通機関で残りのスポットを回ろうと思っていたのだけど、運転手さんは、それをうちのタクシーで回ってあげると言う。


なんと、その料金は、午前に頼んでる紹介のタクシーの料金の4分の一程度というくらい安い。これがもし朝から丸一日だったとしても、先約に比べるとかなり格安な話をされた。


つまり、高知の観光タクシーは、料金設定とか自由らしい。本当は業界内で取り決めがあるのに、守られてないだけかもしれないけど。

そして、これはお客の側からするとありがたいことだ。このあとの他地域の別の旅行で同じノリでタクシーと交渉して、こんなふうにおトクな話になったことは、今の時点では一度もない。高知以外の場所ではどこも、「業界で相場を取り決めているからマケられない」と言われたので、交渉の余地ありなのは珍しいのだ(高知だけかどうかは不明)と思ってます。

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