冬野くんの人生

白桜

第1話

プロローグ


かつて国の裏側の組織『国裏暗部くにうらあんぶ』には世界最強と呼ばれた男がいた。


幾たびの戦場に立てば味方に死人は出せない為に、たった一人で戦い勝利した。


幾千、幾万の敵の前でも彼は恐れず、戦い、皆殺しにするか、敵の大将の首を切り落とすまで彼は止まらなかった。


その姿は強さは正しく神の領域だったと言われた。


彼の身体には如何なる攻撃も意味を成さず、敵の如何なる護りも彼の前では意味を成さない。


彼は敵からも味方からも恐れられた。


彼の主に使う力は『氷の力』。


故に彼は『氷帝ひょうてい』という二つ名を授けられた。


彼はあまりにも若いのにも関わらず幾たびの世界の危機を救い、多くの人を救った裏側の世界の英雄。


彼は『魔王軍』という異世界からのテロリストと戦い、『魔王軍』を壊滅させ、異世界の出入り口を絶対に溶けることない氷で封印し、その戦いを終えると彼は国の裏側から姿を消した。


彼の存在は国の裏側で伝説となった。


そんな彼の特徴は右目に眼帯をつけ、純白の白い妖刀を持った少年。


これはそんな彼の物語である。


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