第22話

 意味分かんねぇよ。


 なんで俺が!そんな事やらなきゃいけねぇんだよ!?


 キスだって?恥ずかしいし、お前とはしたくねぇよ!


 あっもちろん絶対服従は無しだからな。

 それ選ぶやつ絶対にMだって俺が保証してやる。


 残る選択肢はド変態からやらせるか、俺からやるかのどっちかだな。


 正直どっちも嫌だな。


 だって俺の好きなタイプはお姉さん系なんだよ!


 ド変態とか無理!


「ねぇ早く決めないと私からしちゃうよ?」


 どうしようかな...


 俺からやれば早く開放されるんだよな...


 しょうがねぇ。


 俺からやってやる。

 

 俺はこの時覚悟を決めた。

 

「じゃあ俺からやるよ。」


「うん!」


 めっちゃ良い笑顔だね!


 まあ見てろ。これが俺の全力だぁー!


 ちゅちゅちゅ............


 見たか!?これが俺の全力!高速キス20回!


 俺は触れてるか触れてないかの微妙な位置で高速20回キスした。


「伊吹君それは酷いよ〜。」


 泣き目の上目遣いを使ってきた。


 やばい、これピンチ。

 だって流石にお姉さん系がタイプでもこんなに顔が美少女なら皆ね...


 まあでも、もうやんないけどな!

 俺は心の中で悪人面しながら呟いた。


「まぁ良いよ。約束通り開放してあげるね?」


 そして拘束器具が外された。

 こうして俺は自由になれなかった?

 

「なんでドア開かねぇんだよ!?」


「ちゃんと開放したよね。拘束器具を。」


 糞がぁ!

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