第2話
時間に遅れずに天正高校にやって来た。
そこで先生の指示に従って体育館に集まった。
そして5分経ってやっと入学式が始まった。
そこから毎年恒例であろう長い校長の話を無視する。
そして新入生挨拶が始まる。
それでは『櫛田咲希』さん前へお願いします。
「はいっ!」
綺麗で透き通った声が聞こえた。
顔を見てみる。
長い黒髪にぱっちりした目、そして鼻が高くぷっくりした口が見えた。
凄く綺麗な人だと思った。
その櫛田さんは俺に一瞬目を合わせて来た。
なんで俺に目を合わせて来たんだ?
と思っていたら眠気が襲って来た。
その眠気に身を預けた。
「起きてください。もう皆帰りましたよ。」
綺麗で透き通った声が何処かで聞こえた。
「もう起きてくださいっ!」
「うわぁっ!」
少しオーバーリアクションだったかもしれない。
クスクスクス
鈴が小さく鳴っているような落ち着いて笑っている人を見つけた。
あの時の人だ。えっと?
「櫛田咲希です。私とクラスが一緒ですね。伊吹君。」
「ああぁー!そうそう!新入生挨拶の人だ!忘れてた!」
思ってたのと違う言葉を発してしまった。
相手が美少女すぎるのがいけないんだ。
「そんな事思われても恥ずかしいです。」
「えっ口に出てた?」
「いいえ出てませんよ。」
何この人。何か掴めない。
「起こしてくれてありがとう。じゃあ俺も帰るわ。」
「それじゃあね。あっそれとクラスは一年C組だからね!」
「分かった。ありがとう。」
ーーーーーーー
俺は彼女と喋って1つ疑問に思った事がある。
“何故彼女は俺の名前を知っていたのか?゛
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