海へ

恋してたときにもってたもの

みんな捨ててしまったいま

あたし海にいきたい


どこまでもあおいそら

すきとおるみどりのうみ


あたし海へいこうとおもうの

もう少し暑くなったら

誰も誘わずたったひとりで

ずっとずっと海にいるわ

あたしだけの海にいるの


まだ立ち直ったわけじゃないから

まだわすれられたわけじゃないから

あたし海へ行こうとおもうの

真っ白い雲

はじける水しぶき


あたし海へ行きたい


荷物ももたずぶらりと

着の身着のままで浜辺へ

さらさらと手から

砂がこぼれるのをみていたい


あたしが1人ぼっちだからって

心配してくれるひとがいたら

うれしいかも

でも多分あたしのことだから

そのひとをほっといて

カップルにいじわるしちゃうだろな


まだ新しいひともいないし

まだ思い出がくるしいけれど

あたしは海へ行きたいの

海へいってそして


いちばんすきなあおいいろと

いちばんきれいなみどりいろの

限りなく続く海へ行きます


さがさないでください

お土産に切りとった青空の切れ端

みどりの海の欠片贈ります


いつかその色に染まったら

戻るかもしれません


あたしは海へ






900516歩くん

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