君のために

君のために

詩を書こう


君が気に入るように

とても奇抜で

とてもロマンチックな


美しい言葉で飾り

いい香りのフレーズを

うっとりするくらい盛ろう


気に入ってくれるかい?

でも長続きしないよね


たくさんのお気に入りを

飽きて捨ててきた君だもの

すぐに気が変わるんだろう


僕はそんな君を

ほんとのこというと

賛美している


そんなこと僕には

とうていできっこないって

思ってるから


それを考えると

君のために詩をかいてみたくなる


君がどんなに気が多くて

君がどんなに美しくて

移り気で無知で冷酷で

かわいいか


今君がぼくのそばで

羽を休めている間に

君のために詩を書こう

君をモデルに詩を書こう

君の全てを詩に綴ろう


その一瞬

きみは急に振り返って


「どうしたの?」

僕を見て微笑んだ


きみは僕をすっかり

手懐けたとおもっているから…

そんなに油断して大丈夫?

面白いゲームだね


君と僕の楽しいゲーム

どっちが深いダメージを負うか?

多分僕だろうけど

君にはほんとに興味が尽きない


910503

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