第3章詩はこころのおやつだったりくすりだったり

海乃もくず

私とあなた

レナードの朝を見たけど

泣かなかったよ


映画を見て泣いたのは

いつ以来だったっけ


何を見た時だったっけ


セントエルモスファイアー

リバイバルだったね


涙がつうーと

頬の上伝ったっけ

つつーって3回


エミリオエステベスと

アンディマッカーシーが

たまらなかったんだ


今から2年前になるね

あんなふうな思い出と重なって

あの吉祥寺の小さな映画館が…


一人で泣くなんてずるいぞって

隣に座っていてくれた

あなたがいまでも

私の宝物だね



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